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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第67話 クレインの考え
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なエローシュに関心しながら念話で話すフェイトとシグナム。2人は戦闘経験の差からか、今まで戦闘してきたのにも関わらずまだまだ余力があった。
「加奈、まだまだ行けるか?」
「大丈夫ですよトーレさん、私は防御に徹していたお蔭でみんなよりは余裕があります。それよりトーレさんは………?」
「伊達に戦闘機人では無いさ。………尤も相方の方はフラフラだがな………」
「無茶言わないで下さいよ………俺は六課のメンバーみたいな高ランク魔導師じゃないんだら………」
と苦笑いを浮かべながら向かって来たブラックサレナを撃ち落とすティーダ。
「ですけど2人が来てくれたお蔭で私も大悟の守りに集中出来ました。武装隊がみんな離脱してしまったときは私も身体を張る覚悟でしたから………」
「それをやったら神崎大悟が許さないだろう。………にしても神崎大悟は目を瞑ったまま微動だにしないな」
「恐らく集束した魔力を漏らさない様に集中しているんだと思います」
目を瞑り、動かない大悟を見ながら加奈は呟く。
「SSSランクの魔力を全て使うんだよね?………正直どの位の威力があるのか想像出来ないな………」
「ドクターも計算こそした事があるみたいだが、砲撃にすれば中規模の街なら消し去れると言っていたな………」
「本当に………?」
「あくまで計算上だがな」
トーレの答えに唖然とするティーダ。
(大悟、あなたも頑張って……!!)
そう思いながら加奈は再び戦闘に集中するのだった………
「はぁはぁはぁ………」
現在の俺が今出来る精一杯の攻撃。その全てをクレインにぶつけた。いつもとは違い、威力は低いだろうがその分数で攻めた。
『大丈夫?』
「正直もう限界………」
ホムラを突き立てて何とか立っている状態である。
「アギトはまだ大丈夫か?」
『私も限界………何とかユニゾン保ってるけどそれが精一杯かな………』
疲れた声でそう答えるアギト。今回の戦いはアギトの方が負担が多かった。アギトがいてくれて本当に助かった。
「取り敢えず座ったらどう?」
人の姿に変わり俺を支えながら提案してくれた。
「そうしたいのところだけど、今座ったら立ち上がれるか不安だからな………それにまだ勝ったか分からないしな」
「その通り」
不意に聞こえた声の後、エリスの方へ伸びる細い何かが見えた。
「エリス!!」
咄嗟にエリスを押し倒す。
「ぐっ!?」
その瞬間左肩に激痛が走った。
『ああああ!!』
『零治、アギト!!』
アギトの叫び声と共にユニゾンが解け、アギトは地面へと落ちた。
「くっ……ま
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