暁 〜小説投稿サイト〜
ウイングマン ビッグプラススモールプラス
混沌 新たなる助っ人
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時間もあとわずかというのもあった。
「ソーラーガーダー!」
健太が叫ぶと、ウイングマンの各関節部が一瞬、光に包まれた。
その光が消えると、今まで光っていた部分にプロテクターが装着されていた。
これがソーラガーダーだ。
時にシールドの役割を果たす一方で、必殺技のデスボールを放つことができる強化パーツだ。

アオイも張り手の構えを見せた。
早くこの恰好とはオサラバしたい。攻める気持ちは急いていた。
「乙女の純情踏みにじった罪は重いわよ。覚悟しなさい!」
ウイングマンがデスボールを放つ前にアオイは動いた。
タイププラスにどすこーい!とばかりに張り手を一発食らわせた。
腹部に命中し、タイププラスは思いっきり吹っ飛んだ。

チャンスだとばかりに健太は必殺攻撃の準備に入った。
「覚悟しろ! デスボール発射!!」
ソーラガーダーの胸部が開き、火の玉のような放電する球体が2つ発射された。
その2つの球体が同時にタイププラスに命中した。
2つの球体は巨大な1つの放電する玉になった。
これがデスボール。ウイングマンの必殺技だ。
デスボールはターゲットを覆ってその中に閉じ込めると動きを完全に封じるのだ。
「な、なんだコレは動きがとれないぞ」
タイププラスがデスボールの中で暴れてもビクともしない。
さっきまで現場から逃げ出していた桃子もデスボールの発射音を耳にすると戦況を確認するために、ひょっこり戻ってきた。
「人の体を弄んだ罰よ!」
デスボールにとらわれて身動きのできないタイププラスにアオイはそう言った。
そして健太に攻撃を促した。
「ケン坊、一気に殺っちゃって!」
ウイングマンはヒートサーベルを手に構えた。
「ヒートアタック!」
ウイングマンはデスボールごとタイププラスを真っ二つに切り裂いた。
「まさか、自分の作り出した相撲キャラに追い詰められるとは……」
そう言い残してプラス怪人は真っ二つになった。
そして、デスボールの中で爆発した。
「ドスコ〜イ」
それが最後の言葉だった。

アオイ、桃子、美紅も歓喜の声を上げた。
「やったぁ!」
3人のウイングガールズは拳を天高く伸ばして、まるでウルトラマンが変身して地上に現れたときのようなポーズで喜びを表した。
それを見た健太は――
ウイングマンの格好のまま、鼻血を出して倒れた。
「美、美紅ちゃんっ!?……う〜ん」

タイププラスが死ぬことで、アオイも美紅もみるみる元の姿に戻っていった。
力士のような姿だったアオイは体も元のスレンダーのボディに戻った。
一緒に伸びていたコスチュームも体に合わせて収縮した。

問題は美紅だった。
小さかったときにはパンティに体を隠していたものの、大きくなるとそのパンティを手にしたまま大きくなってしまった。

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