混沌 新たなる助っ人
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っていた。
「カッコイイ俺様がなんであんな格好にならないといけないんだ」
そう言って頭をかかえた。
「この際仕方ないだろう!」
渋るスモールプラスに必死の剣幕を怒鳴るビッグプラス。こうなると渋ってもいられない。
「わかったわかった!」
仕方なしにスモールプラスは苦い薬を飲むかのように目をつぶった。そしてビッグプラスをつまんでひと飲みをした。
ゴクン。
「わあ、食べたよ!」
その行動を見て、健太たちは驚いた。
「何考えてんだと、共食いかぁっ!?」
プラス怪人同士の会話は聞こえてなかったので、文句を言われたスモールプラスがビッグプラスを食ってしまったように見えた。
しかし、仲間割れが間違いであることはすぐわかった。
スモールプラスの体がビッグプラスに近い形に変形し、さらに巨大化した。
「なんだあ〜!?」
巨大化したプラス怪人を見て健太は驚いた。
巨大化したと言っても最終的には2mくらいの大きさなので、その大きさで驚いたわけではない。単純に変身したことに驚いたのだ。
巨漢の雲の化け物の誕生だ。
「ハハハ。これでオレはタイププラスになったぜ!」
そう名乗ったプラス怪人はボディビルダーのようにポージングして自分のボディをアピールした。
「こうなったオレは、ものを大きくするのも小さくするのも自由自在だぜ!」
そう言うとさっとアオイの後ろにまわって腕を掴んだ。
「何をするのよ!」
アオイは背中に寒気を感じた。
手を振りほどこうと必死にもがくがタイププラスのパワーは半端なかった。
「さっきのお礼さ」
タイププラスは不敵に笑って、アオイの体を完全に羽交い絞め状態にした。こうなるとアオイはもう逃げることはできない。
「アオイさんを人質にする気かっ!?」
健太も桃子もアオイを盾にされては攻撃の手を止めざるを得ない。
「ハハハ。何言ってるんだ? そんなチンケなことをするためにこいつを取り押さえたわけじゃないぜ」
タイププラスは不敵に笑った。
「この姿になったオレは、モノを大きくしたり小さくしたりできるだけじゃないんだ。それを見せてやろうと思ってな」
そんなことを言われても、アオイはピンと来なかった。
今までのプラス怪人の攻撃を見てきたわけではないので、この怪人が何をやってくるのかまったくわからなかった。
ただ攻撃対象は間違いなく自分なのだ。
何をされるかわからずにアオイは恐怖で顔を歪ませた。
「覚悟しろよ!」
タイププラスの腕の色が変わり、気功のようにアオイに向けてエネルギーを放たれた。
アオイの体をうっすらと光が包んだ。
「ちょ、ちょっと、何をするのよ!?」
アオイはタイププラスの手をのけようともがいてみたが、それを跳ねのけることはできなかった。
しかし、痛みはまったく感じなかった。
それ
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