暁 〜小説投稿サイト〜
ウイングマン ビッグプラススモールプラス
混沌 新たなる助っ人
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1.
「美紅ちゃん大丈夫?」
桃子が声をかけた。
美紅は自分のコスチュームの上に全裸でうつ伏せに倒れていた。
前は隠せているがおしりは完全に丸出しだった。
スモールプラスが桃子に蹴られて倒れたときに自分のコスチュームの上に投げ出されたのだ。
「うん、大丈夫」
5cm程度の高さで落とされただけだったので美紅は肉体的には大したダメージは受けていなかった。
ただ、小さくなっているとは言え全裸では恥ずかしい。
さっきまで身を隠していたパンティがスモールプラスに持ち上げられた際に少し離れたところに置き去りにされていた。
すぐ手の届くところにはコスチュームしかなかった。
仕方がないので、起き上がって自分が上に乗っていたコスチュームで身を隠そうとしてみたが、大きすぎてうまく持ち上げることができずに身を隠すことはできなかった。

「あっ!?」
桃子は美紅とその周りを見てみて、ひとつアイデアが閃いた。
「とりあえず、これで体を隠して」
まずは傍に落ちていたパンティを拾って美紅に渡した。
そして、美紅を持ち上げるとパンティと一緒にコスチュームの上から移動させた。
「私に美紅ちゃんのコスチュームを貸してもらえないかな?」
桃子は唐突な提案をした。
「美紅ちゃんのコスチュームを着て私が戦うわ!」

その提案は美紅としては正直、複雑な気持ちだった。
確かに桃子に葉っぱの水着で戦わせるわけにはいかない。
しかし、桃子が自分のコスチュームを使ってしまえば自分が元に戻った時に着るものがなくなってしまう……
ただ、現状、美紅が今の自分の大きさを考えれば戦力にもなりえないことくらいは明白だった。
それならば今の時点では桃子に譲るのが正しい選択だろう。
「うん。わかった。広野君をお願い!」
美紅自身も納得してその提案を受け入れた。
桃子は美紅の返事を聞いて、コスチュームを着はじめた。
「胸がちょっとだけキツイかな……」
桃子の方が美紅よりも身長こそ低いが出るところは出ていたのだ。


2.
林の中に逃げ込んだビッグプラスはその体形とは裏腹に、素早かった。
木々の障害を俊敏に避けてウイングマンの追撃から逃げていくのだ。
木々が邪魔でまったく攻撃することができないどころか、徐々にその差を離されていく。
「このままじゃマズイな……」
そう思った健太は木々を避けていくのをやめた。
健太がとったのは、追撃に邪魔な木はクロムレイバーでぶった切ってショートカットをする戦法だ。
その戦法はうまくいったようだった
みるみるビッグプラスとの間は縮まっていく。
「うわあ、きったねー! 正義の味方は森の木々は大切に!だろ!」
その行動にビッグプラスは猛烈に抗議した。
「うっ!」
健太としては痛いところをつかれた。
しかし、今更
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