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アカメが斬る!――悪を射抜く狩人――
掃除屋が射抜く! 4
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ショーン大佐の審判後、一人の男がオネスト大臣を待っていた。

「大臣、貴方は人が悪い…」

彼は大きなピザを一人でバクバクと食べながら歩いてくるオネスト大臣が通り過ぎてからそう問いかけた。

頭は丸坊主、軍服ではなく甚平を着ていかにもお坊さんと言う感じの男…

彼こそが先程ショーン大佐が強行に走ったとき取り押さえた張本人、『テンドウ将軍』である。

「おやおや、なんのことですかな。テンドウ将軍人聞きが悪いですな」

オネスト大臣は惚けるように甲高く笑う。

「そうかい、私が聞いた話ではあの村は伝染病なんて確認されなかった筈だが?あそこは確か砦を築くとかで強制撤去したと思うんだが?」

「ムフフフ、確かに強制撤去しましたとも…しかし、嘘は言っていませんよ。『燃やした(・・・・)』のには変わりませんから」

オネスト大臣のゲス顔で最後のピザを一口で食べきったのに呆れるように笑うテンドウ将軍はアクビを一つするとオネスト大臣と共に歩き始めた。

「それにしても何故あのとき言わなかった?お前は人の不幸が蜜よりも好きな筈…珍しく情けか?」

「まさか、私がですか?何を寝ぼけたことを!そういう大事なことは彼が最後の日に打ち明けるのですよ!その時の絶望と憎悪の入れ混じる顔が堪らないのです!」

そういう熱く語るオネスト大臣に『やはり』ため息混じりで呟くテンドウ将軍…

「やはり、貴方とは絶対に対立したくないな」

「そうですか?それは何より…しかし、貴方の『帝具』も中々ですね。シンプルなのにそこが知れない…エスデス将軍にも引きを取りませんな」

『帝具』…約千年前、大帝都を築いた始皇帝がこの国を永遠に守ろうと叡知(えいち)を結集させた兵器である。
伝説と呼ばれた超級危険種の素材、オリハルコンなどのレアメタル、世界各地から呼び寄せた最高の職人達…始皇帝の絶大な権力と財力は現在では到底製造出来ない48の兵器を生み出した…
それを『帝具』と名付けたのだ。

そのロストテクノロジーの結晶の一つがテンドウ将軍の帝具、『千手卍審(ぜんじゅばんしん) シヴァルティ』である。
伸縮自在の義手の帝具。強度も中々のもので防御にも使用でいる優れた帝具。

「エスデス将軍か…彼女には敵わない…はっきり、戦いなくない人の一人だ」

テンドウ将軍は顔を引き吊らせながら苦々しく言った。

エスデス将軍とは帝国最強と名高い女将軍。
彼女の伝説はいくつもあるがその殆どが聞いてよいものではない。
生粋の拷問好きと戦闘狂で話によれば反旗を翻した部族達を制圧したあと自分達の村を焼かれていくさまを生き残り達に見せしめし憎悪を抱かせたまま逃がしたとことがあるそうだ。

そんな超絶ドSのエスデス将軍は今は北の異民族の征伐へ行っ
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