暁 〜小説投稿サイト〜
王女の愛――DQ3からDQ1へ
王女の愛――DQ3からDQ1へ
[3/6]

[1] [9] 最後 最初
母様が亡くなる前、私に下さったものですが、一つの少し小さいほうが私の、もう一つの少し大きいほうが心から愛する人の物という事なんです…。だからこの少し大きいペンダントを…」
二つのうち、少し大きいほうのペンダントをローラ姫はハルカにそっと手渡した。
ハルカは顔を赤らめ、嬉しそうにペンダントを手に取った。
(姫様が僕の事……嬉しいしなんか照れるな…ん?)
手にしたペンダントふと見ると、“RAIL”という文字が刻まれているのを見つけた。
(レイル……?なんだろう……?)
ハルカが首をかしげていると、横でローラ姫がつぶやいた。
「あら?私のペンダントに“PLATINUM”って文字が…」
「姫様には別の文字が?僕のには…」
ハルカはその文字が刻まれている物をローラ姫に見せた。
「まあ…そういえば、お母様が言っていたわ。これは…異世界にいたときから持っていた物だって…私驚きました。お母様がここの世界の人ではなかったのです。それと、実はいつの日だったか、お母様は『二つのペンダントがやっと揃った。これでやっと娘に渡せる』と大喜びしているのが聞こえていたんです。でも私には何のことだか…」
「…そういうことが…。うーん、実は…僕の父さんもそうらしいのです。母さんが亡くなる直前にかかれたであろう手紙に、僕のフルネームと誕生日と、父さんが異世界から来た人だということが書かれていたんです…」
「まあ…」
ハルカとローラ姫はお互いに顔を見合わせた。このときはまだ刻まれた文字の意味は解らなかった。しかし、この文字の意味はきっと…素敵な意味があると、すでに二人は確信していたのだ。

しばらくして、ハルカがロトのしるしを手にしたその日の夜。
不思議な空間にいた。ローラ姫とともに。
「ハルカ様……私達…」
「夢…でしょうか?」
「それにしてはやけにリアルに感じますわ…」
「ええ、僕も」
そのときだった…。
「……影?」
遠くに、4つの影が見えた。
そしてそれは、だんだんと近づいてきた。
「ハルカ様……怖いですわ……」
ローラ姫はハルカの後ろにさっと隠れた。
「……だれだっ!!」
ハルカは腰から炎の剣を抜き、構えた。
「……怪しい者ではない……です」
「?」
影はだんだんと形を帯び、姿を現した。
姿がわかってくると、ハルカは剣を腰の鞘に収め、ローラ姫も、ハルカの横に寄り添うようにしながら後ろから出てきた。
「……!」
「ごめんね、夢という形でこういうところに呼び出しちゃって。君がロトの印を手に入れたというものだから」
その4人は髪の毛の逆立ったような髪型、しかしハルカに似て誠実そうな顔つきの男、水色の髪とルビーのような赤い瞳の清楚で可愛らしい女、小柄で元気な格闘少女風の女、青い髪のしっかりした顔立ちの、4人の中で最も背の高い男
[1] [9] 最後 最初


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ