暁 〜小説投稿サイト〜
遊戯王デュエルモンスターズ 〜風神竜の輝き〜
第3章 新たなる好敵手
第13話 忍び寄る魔の手
[1/8]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
自由時間の終わりが近づいている事を知った6人は、担任から受けとった地図に従って、集合場所へ向かっている最中だった。
森はキャンプ場からスタートして、1週して再びキャンプ場へ戻れるように道が出来ている。
ただし、全て回りきるには2時間では足りない時間を要するので、6人はまだ森の半分にも満たない箇所しか散策していない。
外周から外れ、森を東西に分断する道を通って、6人はもう一方の入り口へ向かっていた。

「にしても、この森広いよなぁ……2時間じゃ全部回れないぜ、これ」
「そうだね……途中でACSの生徒とデュエルしていたとは言え、半分も見て回れなかったもんね」
「まぁ、お昼ご飯の後にレクリエーションをやるって言ってたし、その時に嫌でも森を回る事になるんじゃない?」
「それもそうだな。今は大人しく戻るとするか」

6人は自由時間最後の道のりを、精一杯楽しみながらキャンプ場へ戻るのだった。

◇◆◇◆◇◆◇

「2班、戻りましたー」
「ああ、了解だ。それじゃ、向こうで炊事道具を借りて来て、あっちの炊事場で待っていてくれ。くれぐれも、勝手に火を起こしたりするなよ?」
「「はーい!」」

元気よく返事を返したのは、亜璃沙以外の女子生徒2人だった。
担任以外の引率の教員が控えている場所へ赴き、食材と調理器具一式を受け取り、炊事場へ向かう。
受け取った食材は米、人参、じゃが芋、玉ねぎ、豚肉、そしてカレールウだった。

「こう言う時に作るのって必ずカレーだよな。何でだろ」
「カレーが嫌いって人もあんまりいないだろうし、適度な人数で分担できて、手ごろに作れるから、って感じじゃない?」
「そう考えると、ぴったりな献立だね」
「でもありきたりだよなぁ。俺なんて林間学校って聞いた瞬間に昼飯はカレーだろうなぁって想像できちまったぜ」
「そうだねー、でもいいんじゃない?女子としては、何気にカレーって腕の見せ所だったり!」
「そうそう!私も今日は頑張っちゃお!」

雑談を交えながらの炊事場への道のりは、想定よりも早く消化できてしまった。
調理台と思われる場所に受け取った物を置いて、6人は再び雑談に時間を割き始める。

「とは言え、何もせず待ってるってのは暇だよなぁ……」
「水ぐらいなら汲んできてもいいんじゃないか?」
「そうだね。じゃあ、誰が行こう。重いかもしれないから、男子の方がいいよね」

秋弥の言論に反応したのは、遊雅ではない方の男子生徒だった。

「そう言う事なら、俺が行って来るぜ。ちゃちゃっと汲んで来っからよ」
「わりーな。頼むよ」
「おう、任せとけ!」

男子生徒は教員から受け取っていたバケツを持って、水汲み場へ向かった。

「さて、と。俺達はどうするか」
「先に野菜の皮を剥いておく、とかも
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ