ハイスクールV×D ライド26
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ざけんなっ! 好きにさせてたまるかよ!」
(ブラスター・シリーズ。今回ばかりはオレの全てを飲み込んででも、力を貸してもらう)
この場に詩乃が居なければ逃げる方法も考えていたところだが、詩乃がこの場に、この街にいる以上、勝つ方法を模索する以外の選択肢などあるはずが無い。たとえ、ブラスター・シリーズの力に精神を、魂を食い尽くされようとも……。
「私達は外への被害を抑えるため、所定の位置について結界を張り続けます。学園が傷付くのは耐え難いですが、相手は堕天使の幹部。相応の覚悟をしなければならないでしょうね……」
「ありがとう、ソーナ。後は私達が何とかするわ」
悲痛な覚悟を決めているソーナを他所に四季は内心で学園が壊れる事は覚悟する必要が有るだろうと思っている。流石にソーナには悪いが学園の被害を抑えるという点は優先順位は低い。
最優先は街の防衛、これはグレモリー眷属の女王である朱乃が連絡したリアスの兄である《サーゼクス・ルシファー》が来るまで時間さえ稼げれば良い。
次いでエクスカリバーの破壊とコカビエルの討伐。元々の依頼でも有ったし、何よりコカビエルを倒せれば全て終る。街の防衛こそ可能だが、コカビエルの撃破はほぼ不可能に近いであろうことは理解できる。四季だけの力では。
(“惑星クレイの英雄達”の力を借りられれば勝ち目は有るけどな)
カイザード達には別に頼んでいる事があるし、元々の彼等の目的も有る。その為に下手にそちらの戦力は削る事はできない。残る手段は守護竜の宿した神器の力だが……
(オレは、オレの力だけで戦いたい)
そんな考えが力を使うことを躊躇させてしまうのだ。
「サーゼクス様の加勢が到着するのは一時間後だそうですわ」
朱乃の言葉が響く。一時間……短いようで長い時間、コカビエルと言う強敵を相手に最低でも一時間の間戦わなければならないのだ。
「一時間……分かりました。その間、私達生徒会はシトリー眷属の名に賭けて、結界を張り続けて見せます」
タイムリミットを聞かされたソーナは四季と詩乃の二人へと向き直る。
「二人もリアス達に協力してください。本来なら、無関係のあなた達を巻き込むのは申し訳ないのですが……」
「いや、流石に街が崩壊するって状況だからな……仲間も呼びたい所だけど、それには時間が無い」
近いとは言えこの時間に呼びつけるのは時間的に無理だろう。
「諍いが有ると言うのは匙から聞いていますが、それでも今だけはそれを忘れてどうか協力してください」
「ああ」
「ええ」
その言葉に同意しながらも四季としては内心で『向こう次第だ』と付け加えておく。流石に攻撃されたらしっかりと反撃はする。
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