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ハイスクールV×D ライド26
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「ひとまず私達生徒会が結界を張り学園外への被害を抑えています。ですが正直言ってコカビエルが本気を出せば学園のみならずこの街その物が崩壊するでしょう」

 ソーナの言葉に四季は内心で同意する。生徒会の張った結界もコカビエルの力ならば突破するのも容易いだろう。それをしないのは、単純にリアス達に行なった宣戦布告の為に待っているのだろう。

「ですが正直言って、コカビエルが本気を出せば学園のみならず、この街そのものが崩壊するでしょう。更に言うならコカビエルは既にその準備に入っている様です」

「戦争の為に街を破壊するって訳か……支取会長、魔王サマへの連絡は?」

 四季の問いに無言で返すソーナとリアスの二人。

「ソーナだってお姉さまを呼ばなかったじゃない」

「会長は仕方ないにしても、あんたもか……リアス・グレモリー」

「サーゼクス様には既に打診しましたわ」

 呆れたように呟く四季の言葉を訂正するように朱乃がそう告げる。

「ちょっと朱乃、勝手な事を!」

 その後の二人の会話を聞く限りではどうもお家騒動がこの非常事態での兄への連絡を躊躇させていたらしい。

「バカか」

「バカとは何よ!」

「当たり前だ。此処で二人揃って連絡していませんって話だったら、オレ達は迷わず逃げさせてもらってた」

 はっきり言って四季はコカビエルと正面から戦って勝てる等と思っているほど自惚れてはいない。四季にとっての敗北は詩乃を失う事だ。だからこそ、例え依頼とは言え勝ち目のない戦いに飛び込むほどバカではない。

「なんだよ、ひびったなら帰れよ」

「ああ、怖いね。オレにとって“敗北”ってのは死ぬよりも恐ろしいんでな」

 四季にとって敗北とは死ぬ事では無く、大切な者を失うという事。

「お前達がフェニックスの連中と戦った時とは全て違う。敗北は死、負けたら結界の外でリタイア、なんて事は無い」

 そう言って手の中に超兵装ブラスター・ダークを出現させる。聖剣に光の超兵装をぶつけるよりも影の超兵装であるブラスター・ダークの方が良いだろうと判断した結果である。

「それで支取会長、まさかコカビエルがオレ達を……と言うよりもグレモリーの連中を待つ間、ゆっくりとお茶してる……って訳じゃないですよね?」

「ええ、この街そのものを崩壊させる、その準備に入っているようです。校庭で力を解放しつつあるコカビエルの姿を私の使い魔が捉えました」

「最悪の予想が当たったわね」

「ああ、あの戦争狂ならやりそうだとは思ってたけどな」

 ソーナの返答に詩乃が四季の予想が当たっていた事に思わず感嘆の声を上げる。

「なっ……そんな規模の話なのか……。戦争がしたいからオレ達の学園を、街を破壊する? ふ
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