番外19話『スカイピア』
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着いちゃったわね!」
楽しそうに顔を見合わせる二人だったが、ハントは急にハッとした表情になり、ナミから顔をそらした。
「……ハント?」
ナミは首を傾げるものの、ハントの耳が若干に赤くなっていることに気付き、それから考えること数秒。自分が水着姿だということを思い出して、また先ほどまでとは別の類の笑顔をもってハントへと顔を寄せる。
「どうしたの、ハント?」
「い、いや……別に」
「ふ〜ん? ……いいけど、ほら行くわよ!」
ハントの腕を抱えるようにしてナミが駆け出す。そうなると当然ハントもナミに引っ張られるわけで。「っ!? ちょっ、腕! ……当たってる当たってる!」
「へー、当たってるって……何が?」
「何がって……そのアレだよ! アレ!」
「ん〜?」
「絶対わかってるよね!? 明らかにあててきてるよね!」
「嫌なの?」
「めっちゃ嬉しいっす!」
「素直でよろしい」
空島の海でキャッキャウフフを繰り広げている二人。それを甲板にいるゾロが呆れた表情で見ているのだった。
「あいつら……恥ずかしくねぇのか?」
「フフ……航海士さんも漁師さんもそういう年頃なのかしらね」
唯一落ち着いている二人の声がメリー号の甲板に小さく染みわたっていた。
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