番外19話『スカイピア』
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答えはどうでもよかったらしい。
「どってでもかまわない……上層に行くんなら入国料10億エクストルおいていきなさい。それが法律」
「10億エクストルってベリーだといくらなんだ?」
「あ、あの……お金……もしなかったら?」
「通っていいよ」
「いいのかよっ!」
「――それに……通らなくてもいいよ。あたしは門番でも衛兵でもない。お前たちの意志を聞くだけ」
お婆さんの意図を掴み兼ねる言葉だが、海賊たる彼らがそんな細かいことを気にするわけもない。ただ通っていいよと言われたのだからここを通らない道理がない。
「じゃあ行くぞ。俺たちは空島に! 金はねぇけど通るぞ、ばあさん」
「そうかい……8人でいいんだね」
最後の確認の言葉にルフィが「うん」と頷き、そしてそれと同時。メリー号に勝るとも劣らない巨大なエビが雲の海の中から出現した。
「え!?」
「何だ! 何か出てきた!」
「ギャーーギャーーー!」
船上で騒ぐ彼らもなんのその、メリー号をその硬い背中に乗せて天国の門の先にそびえる滝を登っていく。
「うおおおおーー」
「やっほーーーー!」
「空島♪ 空島♪」
船上で期待に胸ふくらませる彼らはまだ知らない――
「何か書いてあるぞ! 出口だ!」
「出口じゃねぇよ! 入り口だ!」
「神の国……スカイピア!?」
天国の門、監視者アマゾンより。
全能なる神及び神官各位。
神の国『スカイピア』への不法入国者7名。
天の裁きにかけられたし。
「!!」
「島だ!」
「空島だぁーーー!」
――彼らを待ち受けるモノは単なる未知の冒険だけというわけではないことを。
突き抜ける青い空。
間近に存在する空に浮かぶ雲。
それらがまるで冗談のようにメリー号の眼前に存在していた。
海に生きてきた彼らがここまで近くに雲の存在を感じ取ることは本当に初めての経験だろう。
信じられない光景が広がるこの世界で、だが確かに彼らの目の前には空島なるものが存在していた。
雲がそのまま液体になったかのように流れる白い川、それらを人が整備したのであろうことを窺わせる人工物。地上にある建物とは一線を画す素材で構成されているであろう建築物。雲の上にある世界とは思えないほどに人の生活が見える島がそこに存在していた。明らかに地上では異なる世界をもつこの空の世界にあって地上と同じように緑色の自然が目に優しく飛び込んでくることがまだとこか現実感を彼らに与えている。
幻想的、というよりも空想的な世界。
そこに彼らはついに着いたのだ。
「うほー! この島地面がフカフカだ!」
「空島だーーーー!」
ルフィ、ウソップ、チョッパーが真っ先に
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