決闘の食堂
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たんだから、全力でもてなさないとね」
――その予感は的中する。
「君のエンドフェイズ、僕はもう一枚の伏せカード《食罪庫》を発動する!」
未知夫のクッキングデッキのキーカードの登場に、観客からは喚声があがる。その冷蔵庫のような物は、未知夫の背後にそびえ立ち墓地から三体の『CM』を回収すると、自身の中へ入れていった。
「《食罪庫》の発動時、そのターンに破壊された《CM》たちを回収し、その数だけデッキから《CM》を手札に加えることが出来る。さあ……おもてなしは、これからだ!」
勇ましい――誰かの影響を受けているような――かけ声とともに、未知夫は自信満々にカードをドローする。その大量にある手札を吟味しながら、『おもてなし』は開始される。
「僕は永続魔法《ワンダー・レシピ》を発動! 《食罪庫》が回収したモンスターの数だけ、手札から《RCM》を特殊召喚出来る! さあて、オーダー入りまーす!」
『出たぁ! 未知夫選手のクッキングコンボ、だぁっー!』
《ワンダー・レシピ》と《食罪庫》。二枚のカードの効果によって、未知夫のデッキの切り札である『RCM』たちが三体、キッチンに特殊召喚される。
「ご紹介に預かりましたクッキングコンボ――《RCM プリンス・カレー》、《RCM キング・ハンバーグ》、《RCM プリンセス・プリン》!」
かくして最上級モンスターが三体、あっさりとフィールドに並ぶ。そのステータスは下級モンスターにすら及ばず、攻撃力は僅か300ポイントしかないものの、見た目通りの性能ではないことはバーグも理解していた。
「まずは永続魔法《ワンダー・レシピ》の効果を発動。この効果で特殊召喚されたモンスターの数、×300ポイントのおもてなしを与えよう!」
「くっ……墓地から《プリベントマト》を除外することで、その効果ダメージを無効にする!」
おもてなしの手始めとして、《ワンダー・レシピ》によるバーンダメージが発生するが、それは墓地からのモンスター効果で上手く防ぐ。《プリベントマト》が八体に増殖し、《ワンダー・レシピ》から放たれたエネルギー波を弾き返したのだ。
「おや残念。ならば通常魔法《アームズ・ホール》を発動! このターンの通常召喚を封じることで、デッキから装備魔法《団結の力》を加え、《RCM プリンス・カレー》に装備!」
永続罠《食罪庫》のデメリット――《食罪庫》に回収したモンスターの数以上のモンスターを召喚すると自壊する――と、そもそも通常召喚に向かないRCMを擁する未知夫にとって、通常召喚を封じられてもまるでダメージはない。デメリットを無視した《アームズ・ホール》によって、揚々と《団結の力》を手札に加えると、《RCM プリンス・カレー》に装備する。
「さらにR
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