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【短編】遊戯王ARC-V −舞網市、激闘につき−
決闘の食堂
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備表示になると、未知夫の《CM ライオニオン》が攻撃表示になる。これで攻撃抑制効果を持つ《CM ライオニオン》は突破出来るが、スパイスコンボはまだまだ続く。

「さらに《マジック・スパイス−レッドペッパー》を二枚発動! 相手のモンスターの攻撃力を300ポイント下げ、俺のモンスターの攻撃力を300上げる!」

 その赤色のスパイスが二枚――よって、未知夫のモンスターの攻撃力は600ポイントダウンし、バーグの《プリベントマト》の攻撃力は600ポイントアップする。これで未知夫のフィールドにいるモンスターは、攻撃表示にもかかわらず、その攻撃力は0。

「《プリベントマト》を攻撃表示にし、続いて《トマトルーパー》を召喚!」

 《プリベントマト》はまだ表示形式を変更していないため、このターンの表示形式の変更は可能だ。さらに二体のCMに追撃を食らわせるべく、トマトの兵隊《トマトルーパー》が召喚される。

「品物の準備が終わったら、次は水洗いだね」

「何?」

 そんなフィールドを冷静に眺めながら、未知夫はふとそんなことを呟いた。品物を準備し終われば、次は入念な水洗い――下ごしらえはそれで終わる。

「水洗い入りまーす! 《激流葬》!」

 未知夫のその罠カードの発動とともに、キッチンの蛇口から勢いよく水が発射される。それは水鉄砲のように二人の前を横切ると、フィールドにいた食材をまとめて流していった。

「ついでに君の分も洗っておくよ」

「そいつはありがたいな……! 破壊された《トマトルーパー》の効果を発動!」

 墓地に送られた《トマトルーパー》が光りだし、バーグはデッキからさらに《トマトルーパー》を手にかざす。

「《トマトルーパー》は破壊された時、デッキからさらなる《トマトルーパー》を特殊召喚する!」

「ならばこちらも、破壊された《CM タマゴング》の効果を発動! 手札か墓地から同名モンスターを特殊召喚出来る!」

 トマトの兵隊たちが攻撃表示で特殊召喚されると同時に、中に何かが入った卵が守備表示で特殊召喚される。ダイレクトアタックで先制を取れるか、と思っていたバーグは、《CM タマゴング》の登場に舌を巻くが、それは表情にださずに《トマトルーパー》に攻撃を命じた。

「《トマトルーパー》、《CM タマゴング》を攻撃しろ!」

 トマト型の槍を持った兵隊の突進に、《CM タマゴング》はなすすべもなく破壊されてしまう。しかし、墓地から同名モンスターを復活させる効果を使う様子はなく、未知夫のフィールドはがら空きのままだ。

「……ターンエンド」

 バーグは、そんな未知夫の様子にどこか嫌な予感を感じながらも、打つ手はなくそのままターンを終了し――

「せっかく海外からおもてなしを受けにき
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