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【短編】遊戯王ARC-V −舞網市、激闘につき−
決闘の食堂
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を発動。フィールドにモンスターがいない時、天使族モンスターを特殊召喚出来る。《CM ライオニオン》!」

 未知夫のデッキの主力モンスター群、CMの一種であるライオニオンがヴァルハラから現れる。かの百獣の王をモチーフにしたモンスターであるが、その外見からは何の威厳も感じられず、守備表示での登場だった。

「ふん、料理の世界に神頼みなどあるものか」

「祈るだけなら料理と違ってタダさ。その証拠に!」

 未知夫はそのかけ声とともに、ヴァルハラからキッチン器具入れに飛び降りると、しゃもじの裏側に貼ってあったアクションカードを入手する。

「こんな風に偶然助けられることもある。アクションカード、いただきます」

 《神の居城−ヴァルハラ》という高所からのみ見れる、巨大なしゃもじの裏側という場所にあったアクションカードを入手する。一瞬だけアクションカードの効果を確認すると、すぐさまその効果を発動する。

「アクションマジック《シンクロ弁当》を発動! 自分フィールドのカードを一枚墓地に送ることで、このターン発動した魔法カードの数だけ、カードをドローする。《神の居城−ヴァルハラ》を破壊し、二枚ドロー!」

 しかして次のターンには、《神の居城−ヴァルハラ》はアクションマジックのコストに消える。そしてキッチンの上にて、未知夫とバーグが正面から相対することとなった。

「僕はさらに《CM タマゴング》を召喚し、カードを二枚伏せて下ごしらえを終わるよ」

「俺のターン、ドロー!」

 卵にオニオンと、トマトがキッチンの上で対峙する。それだけ聞くと何とも間抜けな字面だが、戦うクッキングデュエリストの二人には、どちらも闘志が見て取れた。

「俺は《ミックス・スパイス−ガラムマサラ》を発動! 再び、デッキから三枚のスパイスを手札に加える」

 バーグはひとまず、再び《ミックス・スパイス−ガラムマサラ》で三枚のスパイスを手札に加えるが、それからの手に少し行き詰まる。未知夫のフィールドにいる攻撃力0のモンスター、《CM タマゴング》を狙いたいところだが、守備表示で特殊召喚された《CM ライオニオン》は攻撃対象をライオニオンに限定する効果がある。その守備力は下級アタッカークラスの1800と、大した数値ではないものの、攻撃力が低いクッキングモンスターでは対処は困難だ。

 さらに未知夫の場にある二枚の伏せカード。攻撃力0のモンスターを攻撃表示と、罠だと言わんばかりであるが……それでも、バーグは攻めることを宣言する。

「俺は《マジック・スパイス−シナモン》を発動! 自分のモンスターを守備表示にすることで、相手のモンスターを攻撃表示にする!」

 黄色、緑色に続いて白色のスパイスがフィールドに舞い、バーグの《プリベントマト》が守
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