決闘の食堂
[14/19]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初
」
バーグLP3100→1800
ダブルバーガーもフルコースの前には無力に等しく、料理するためのナイフとフォークも刃こぼれしてしまい、全く歯が立たない。結果として、《ハングリーバーガー》も未知夫のフルコースとして、一品加わってしまっていた。
「これだけじゃない。速攻魔法《神秘の中華鍋》を発動! 自分フィールドのモンスターを墓地に送ることで、その攻撃力分ライフを回復する。《RCM キング・ハンバーグ》、いただきます!」
フルコースがさらにコンパクトにまとめられると、弁当のようになって未知夫の前に出現する。墓地に送った《RCM キング・ハンバーグ》は、その元々の攻撃力を4800としていたため、未知夫のライフは一気に4800ポイントの回復を果たす。
未知夫LP1500→6300
「御馳走様。たまには、自分の料理もいいものだねぇ」
「……《カレー・ポット》の効果により、墓地に送られた《RCM キング・ハンバーグ》は除外される」
バーグのせめてもの抵抗か、未知夫が食べた弁当こと《RCM キング・ハンバーグ》は、《カレー・ポット》に吸収され除外される。《食罪庫》にカードが補充された今、特に墓地を利用しない未知夫は、それを気にすることはなく、淡々とデュエルを進行する。
「カードを一枚伏せ、ターンエンド」
「俺のターン……ドロー!」
頼みの《ハングリーバーガー》も破壊されてしまい、残る切り札を頼みにバーグは勢いよくカードをドローする。RCMたちに囲まれ、アクションカードも取りにいけず、フィールドに残るは《カレー・ポット》のみ。
その絶対絶命の状況で、彼がドローしたカードとは――
「俺は《ニンジンマン》を召喚!」
――ただの通常モンスターだった。攻撃力はRCMたちよりは高いものの、それでも1000にすら満たず、何の効果もないレベル3モンスター。……それでも、バーグは強気にそのモンスターを召喚した。
「……《RCM ナイト・ナポリタン》の効果を発動! このカードを手札に戻すことで、召喚した相手モンスターを破壊する!」
そんなバーグの様子にただならぬ気配を感じた未知夫は、相手がただの下級モンスターだろうと、容赦なくRCMの洗礼を加えた。それでも未知夫のフィールドには、まだRCMが三体残っており、何が召喚されようが、充分に対応可能ということもあるが。
そして意気揚々と現れた《ニンジンマン》は、即座に《RCM ナイト・ナポリタン》に破壊され、墓地ではなく《カレー・ポット》に吸収されて除外される。
「ふははは! 《カレー・ポット》の効果を発動!」
――それこそがバーグの狙いだった。《ニンジンマン》をRCMに破壊させ、《カレー・ポット》に吸収させることこそが。
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ