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Bistro sin〜秘密の食堂へいらっしゃいませ〜
罪の食堂.1
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.1
その店は、水曜は定休日。
一際静かな町外れが、その日は一段と静かになる。
賢太郎は、平泉に言われた通り12時に見せに来た。
すると、店の前には六郎が立っていた。
「よっ!お前が一番最後だぞ!」
六郎がそう言ったので、賢太郎は周りを見渡した。しかし誰もいない。
「皆さんは?」
賢太郎がそう聞くと
「中で準備中だよ」
と六郎は言って、おかしな挙動をし始めた。
鍵のかかった扉を、開かないか試してみたり、周りを見回したりと。
賢太郎は不審に思って、思わず聞いてみた。
「あの…六郎さんは何をしてるんですか?」
そう言うと、さも当たり前かのように六郎は言った。
「見張りだよ!み・は・り!俺より後から来たお前を中に入れて俺が外で見張ってたら、見張りだってバレバレだろ?だからこうやって、何かを待ってるフリをしてんだよ。」
「は、はあ。」
納得の行く答えだったが、疑問は更に深くなるばかり。
とりあえず、賢太郎もその場で何かを待ってみることにした。
十数分して、鍵を持った平泉がやってきた。
「お疲れ様。おまたせしました。」
そう言うと、持っていた鍵で扉を開けた。
六郎と賢太郎は、店の中に入る。中には、他の従業員が既にいた。
しかし、誰も料理服を着るどころか、料理を作る様子もない。
平泉は全員の顔を見て言った。
「それでは、皆さんお揃いのようですので仕事を始めましょう。」
そう言うと、平泉は店の奥の書斎から幾つかの書類の束を持って来た。
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