§37 古き魔王の狂信者
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ていく。
「ふむ。化け猿を解き放つのにも時間がかかる。退治の前に前菜を採るのも、悪くないな」
群れが、動き出す。死霊が、狼が、本殿の方へ向かっていく。かつての屈辱を晴らさんと。
「くっ……」
あとに残るのは、無力な少女がただ一人。精神的に摩耗した今では神懸かりも満足に出来ず、度重なる死闘に呪力も残り僅か。疲労で身体も満足に動かない。それでも、座して死を待つわけにはいかない。
「――ほう。お主、珍しいのう」
「誰!?」
足掻く少女の脳裏に響く、謎の声。超常存在であることだけはわかるのだが。
「娘っ子や。お主、そこから出たくはないか? ――――汝、力を求めるや否や?」
それはまさしく、悪魔の囁き。
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