第三話「精霊と電脳の剣士、幻想殺しと橙茶色の少女」
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。精霊である十香たちは勿論、士道やキリトもそのロボットに目をやっていた。
「バスガイドさん。あのロボットは?」
「いい質問です、茶髪ツインテールのお嬢ちゃん。彼らは学園都市の清掃用ロボットたちです!」
「清掃用ロボットねぇ…学園都市にはこんなのがウヨウヨいんのか」
「その通りだよ野武士っぽいおにーさん!清掃するだけではなく警備や治安維持のための、いわば動く監視カメラ、というわけですよ」
「学園都市の技術は2、30年進んでいるって噂かと思っていたけど……電車で話したこともあんがい間違いじゃないかも…」
「見て見てーおいぬさんのロボットだー!」
子供の声につられて窓の外をキリトが覗き込むと、そこには銀色の犬ともジャガーなどの肉食獣とも取れる四足歩行の獣がうろついていた。
「流石学園都市ね…動きがすごい滑らか」
「ああ」
キリトやアスナが感心するようにその歩行は本物の生物のように滑らかだった。学園都市の外部ではこんなにも動きに滑らかさは出せまい。
「バスガイドさーん。あれも学園都市のロボットなんですか?」
「私もあまり見たことはありませんが…あ、そうそう。大覇星祭の時に一度見た覚えがありますね」
そんなこんなしている内にバスはゲートをくぐり──ついに学園都市へと入った。
………ピリッ
ゲートを潜ったその瞬間、琴里は妙な感覚に襲われた。体に微弱な電気が走る──そんな感覚に。
「………………?」 (今のは……………?)
「おおお!!シドー!ここが学園都市か!!」
「見ろ夕弦!飛行船があるではないか!飛行船!」
「電信柱が見当たらない変わりにあちこちに風車があるわね…あの鉄とか剣に使うと良さそう…」
「思っていたよりかはお兄ちゃんが言っていた通り普通の町並みですね…もっと近未来的だと思ってたけど」
ここにいる者が見たことがある学園都市とは、テレビ局にて配信された、大覇星祭のときの学園都市だけだ。その時も公開されたのは生徒の競技や、学園都市のほんの一角でしかない。
初めて見る学園都市に、参加者たちは皆、騒いでいた。
「はいはーい!皆さん!ちゅうもーく!!」
ここで乗客たちの意識は、もう一度バスガイドへと向けられた。
「バスがホテルに到着してからは、自由行動とさしていただきます!大きな荷物は我々があらかじめホテルに預けておくので、昼食を取るもよし!見学するのもよしです!ただし、マップにも載ってるように第二と第一0、第二三学区と第七学区の「学び舎の園」は立ち入り禁止学区なのでくれぐれも注意してください──」
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