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俺が愛した幻想郷
俺は愛せる? 幻想郷...
式神の力ってすげぇ...
第十四話 大体能力のせい
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きてきたのだ

「そこで寝てる橙が悪い。よしんばこの部屋が橙の部屋だとしてもこのメモ用紙があるって自体おかしい」

「わかりました。廊下で寝てきます」

「悪かった。俺が悪かった。だからここで寝てろ」

「はいっ! でも、目が覚めちゃいました」

目を擦りながら布団を出て俺に近づいてくる橙

「何見てるんですか?」

そりゃ、君達式神を飼い慣らす為のメモだよ。なんて言えるはずもない

「明日の朝ごはんのメモ」

なんで寄りによって朝ごはんのメモなんて口走ったんだよ俺... どんだけ楽しみなんだよ楽しみだよちくしょう

「え〜 朝ごはんなんですか〜?」

「橙」

「私ですか?」

「そう。朝ごはんは橙。だから寝なさい?」

「むしろ寝ませんよ、寝れませんよそんなこと言われたら」

「じゃあ朝ごはんじゃないから寝なさい?」

「じゃあ朝ごはんはなんですか?」

「そんなに知りたい?」

「知りたいですよ」

「俺」

数秒の沈黙と口を栗見たいな形にして俺を見やる橙。そしてその数秒と言う秒数が終わると橙は無言で布団の中へ潜って行った

メモをくしゃくしゃと丸め、ポケットに突っ込む
橙が布団の中から言った

「朝ごはんはいらないので起こさないでください」

俺は嫌われてるそうです



■■■


あの後、布団に入ったら橙に足を引っ掻かれたのでまた机に腰掛ける状態になったどうも八雲琥珀です。めちゃくちゃ嫌われてます

しょうがないのでちゃんとした嘘を考えてみるとします。あくまでも嘘ですけどね

「橙。ごめんね?」

もぞもぞと布団の中で橙が動く

「橙が可愛くて朝ごはんにしたくなったんだ。ごめんね?」

「つまりそれって自分がかっこよ過ぎて朝ごはんにしたくなったとも言えますよね? さっき最後に朝ごはんは俺って言ってましたよね?」

あ、橙。もしかして激おこ? ぷんぷんしてる?

「なぁ橙よ。自分で言うのもなんだが今の俺なんかおかしくないか? 考えてることと言い口走ってることと言い」

「考えてることはわからないですけど。確かに口走ってることはなんかおかしいですね。言うならば... 心にも思ってないことを言っている、適当...? 無感情とかでは無いですけど」

そう。それだ。自覚する。自覚できた。もう既に自分が何を言っているのかわからなくなってきてもいる

機嫌を治したわけでも無く、そもそも機嫌を悪くしていたのかもわからないが。橙は布団から出て俺の顔を見た。そして問いかけるように

「痛くないですか。足」

「ああ。子猫に引っ掻かれるくらい。むしろご褒美だと言っても過言ではない」

見たところ血も出てないし。
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