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IS 〈インフィニット・ストラトス〉 〜運命の先へ〜
第18話 「闖入者」
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部からのエネルギーを利用する。考え得る限り最善の策だった。

「おおおっ!」

気合いと共に振り下ろされた必殺の斬撃は敵の右腕を一刀両断した。しかし、それが限界だった。一夏は敵の左拳をモロに受け、地面に寝転がる。敵はそれを見下ろしながらゆっくりと左腕を一夏に向ける。至近距離からビームを叩き込むつもりだ。

「「一夏っ!」」

箒と鈴の叫ぶ声が聞こえる。この危機的な状況の中で一夏はただ・・・、不敵な笑みを浮かべていた。

「・・・狙いは?」
『完璧ですわ。』

この短いやり取りの直後、『ブルー・ティアーズ』の放つレーザーの雨が敵を襲う。驚いた箒と鈴が客席を見ると、《ブルー・ティアーズ》を纏ったセシリアが『スターライトmk-III』を構えていた。鬼のような速さと正確さでシステムクラックを終えた零の指示で一夏とコンタクトをとっていたのだ。

「決めろ、セシリア!」
『了解ですわ!』

セシリアの狙撃が敵のど真ん中を射抜く。『零落白夜』によって遮断シールドを完全に破壊されていた敵はシールドバリアーを展開することができず直撃、爆発する。

『ギリギリのタイミングでしたわ。』
「セシリアならやれると思ってたさ。」
『そ、そうですの・・・。ま、まあ当然ですわね!』

セシリアの労を労う一夏。戦いの終結を実感し、ホッと息を吐き出した彼だったが、その油断を嘲笑うかのように《白式》が警告音を発した。

「一夏!まだアイツ動いてる!」

鈴の言葉に思わず敵のいる方向を見ると、残った左腕を一夏の方に向けてビームの発射体勢に入っていた。一夏は躊躇いなく突っ込む。その一夏の姿を白い閃光が覆い尽くした。
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