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101番目の舶ィ語
第五話。異世界にある村
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だとしたらかなりおっかない存在だな。

「ま、過ぎてしまった事はさておきますよ。ぐりぐり」

「さておいてない??」

俺の左足をぐりぐりと踏みにじりながら、一之江は辺りを鋭い目つきをしたまま見つめた。
足を踏まれた俺はなってから時間がかなり経った事もあり、ヒステリアモードがかなり弱まってきた。
そのせいでつい命令口調で言ってしまった。

「誰かの気配を感じてはいるんだけどその他に気になる事とかあるのかな?
っていうか、そろそろ足どけろ!」

「そうですね、私も誰かの気配は確かに感じられます。何者かがいる、というのは確かでしょう。
んでもって、命令しやがりましたね、今」

「いいえ。愛しの我がお姫様。その美しくて綺麗な足をそろそろ私の足の上からどかしていただきたいのですが、よろしいですか?」

「よろしくてよ」

ようやく一之江が足をどかしてくれて、落ち着く事が出来た。
一之江が向けている視線の先に目を向けると、そこには一軒家があった。

「ロアでは……ないよな?」

「それはまだ解りません。ロアと人間の気配にほとんど違いなんてありませんから」

「うーん、敵意とかは感じないんだけどなぁ。
一之江も解ったりするのか?」

「ええ。私は敵意とか、エロい視線に敏感なので」

「そ、そっか……」

「なのでそういう視線で見ないで下さいね」

「……善処するよ」

「よろしい」

そんなやり取りをしていると、そこで音央が何か言いたそうにしている事に気付いた。

「どうぞ」

「あ、うん。……やたら慣れた雰囲気ね、2人共」

おずおずと尋ねた音央の声には、いつもの自信はなかった。
まあ、無理もないよな。
こんな非常識な目に遭って、ただでさえ動転しているのに、同行者はごく普通に事態を受け止めているのだからな。
大事そうに握ったままの一之江の手が唯一の頼みの綱なんだろうしね。

「事情は後で話すつもりだよ。俺もこういう事(非日常的な怪奇現象)には慣れてないんだけどね」

犯罪者とかを追いかけるのは慣れてるんだけどな。
まあ、前世で超能力者や鬼とかとも闘りあった事もあるから割かしら平気なんだけどね。

「う、うん(そっか、そうよね。よかった。モンジもやっぱ、普通の人なんだ)」

「まあ、念の為、俺と一之江の近くにいてくれ」

「解ったっ」

一之江の手を握ったまま、音央は俺の左側、すぐ近くまでやってきた。

……本当に心細いんだろうな。
いつもは強気な音央が不安いっぱいな困った顔で一之江と手を繋いでいる姿を見ていると、すぐに安心させてやりたい、という気持ちになった。

「モンジ。Dフォンはどうですか?」

一之江に言われた俺はDフォン
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