第六章 颶風の巫女
第7話 颶風騎士(ラファエル)
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鎧。
それだけではない。耶倶矢には右肩に、夕弦には左肩に無機質な翼が生えた。そして耶倶矢には巨大な槍が、夕弦にはダウジングに用いるペンデュラムのようなものが装備された。
耶倶矢「〈颶風騎士〉ーー【穿つ者(エル・エレム)】!」
夕弦「呼応。〈颶風騎士〉ーー【縛める者(エル・ナハシュ)】」
天使を顕現させた二人。精霊が誇る最強の武器。
耶倶矢「駄目ね、やっぱり。この決闘方法から穏便に決着が付くと思ったけど、あんたの阿呆さを計算に入れるのを忘れてたわ」
夕弦「同意。耶倶矢の馬鹿さ加減には愛想が尽きます。結局、こうなるのです。自分たちで始めた決闘を誰かの手で終わらせてもらおうなんて虫が良すぎたのです」
そう言って、ペンデュラムを構える。
決闘方法は
″倒れた方″が勝ち
刹那、激しい力のぶつかり合いが始まった。
ーーーー
ーーー
ーー
ー
上条「士道!何がどうなってんだ?」
そこに遅れて上条がやってきた。
士道「い、いや………それは」
士道は今までの経緯を言う。
上条「なるほど……それで喧嘩をね」
士道「それより上条、お前そのバッグは何だ?」
なぜか上条は少し大きめの鞄を持ってきている。
上条「いざという時のためだ。この展開も、全く予想してなかったわけじゃないし」
士道「そ、そうなのか?」
上条「あぁ。でもあいつら二人なら気付くはずだ。いかに自分が相手のことを思ってるか……」
十香「そ、そうか……」
上条「それより、俺たちは自分の身を心配した方がいいかもな」
上条がゆっくりと八舞姉妹に背を向ける。
士道「は?それはどういうーー」
士道と十香も一緒に振り返る。
そこにいたのはーーー
士道「エレンさん……?」
ーーーー
ーーー
ーー
ー
或美島上空高度1000m、〈フラクシナス〉にて。
「っ!副司令!或美島本部の海岸付近で、凄まじい暴風が発生しています!」
神無月「暴風が……発生?」
一方「……」
「村雨解析官と連絡が繋がりません。何者かに妨害されている恐れがあります!」
神無月「ふむ?」
佐天「妨害……誰かが近くにいるの……?」
神無月「なるほど……では、〈世界樹の葉(ユグド・フオリウム)〉を展開してください」
「了解」
神無月の指示に、少し疑問を覚えた。
佐天「〈世界樹の葉(ユグド・フオリウム)〉?」
その質問に、微笑を交えながら神無月が答えた。
神無月「この艦体には8基の制御顕現装置と10基の大型基礎顕現装置が搭載されて
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