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ルドガーinD×D (改)
二十八話:諦めたらそこで終わりだぞ?
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いる物こそが君達から抜かせてもらった因子だ。もう私には必要が無い物―――ゴミだ。ご褒美として君にあげよう」

「お前、人を何だと思っているんだ!? 第一その理論なら殺さなくてもいいはずだろ!」

「君は余ったゴミを処分しないのか? 赤龍帝」

「ふざけんなっ!!」


僕達の扱いについて怒ったイッセー君の声が聞こえてくるけど右から左に流れていってまるで頭に入ってこない……今は“みんな”と居たい。

ああ……こんなものが……こんな小さな塊が“みんな”の生きた証だって言うのかい?
ゴミとして捨てられるようなものが生きた証だったのかい。
それなら…それならどうして僕は今ここに生きているんだろう、どうして僕だけが生き残ってしまったんだろう。

こんなどうしようもない僕が生きている価値なんてないんじゃないだろうか。
僕もあの時みんなと一緒に死んでしまえばよかったんだ。そうすれば苦しむ必要なんてなかったんだ。そう思うと悲しくもないのに涙が流れてくる。僕はそれを拭く気も起こらずただ、流れるままにした。そしてその中の一滴が“みんな”に降り注いだとき―――


『君は生きていていいんだよ』


「みん…な?」


聞き覚えのある声にハッとして辺りを見回してみると光に弱い悪魔の僕ですら居心地よく感じてしまうような光に包まれた僕の周りに薄ら青い透明な光を纏ったみんなが居た。
どうして…どうして生きていていいんだなんて言うんだい?
僕は何も出来なかったっ! 僕は……皆を見捨てて…っ。
今も呑気に平和に暮らしているのに…どうして…っ!


『君は僕達を見捨ててなんかいない』

『だって、君は今も昔もずっと、僕達のことを想い続けてくれているじゃないか』

『それが例え復讐だとしても、君がずっと想い続けてくれていることが―――私達は嬉しい』


当たり前だ! 僕が君達を想わない日があるわけなんてない。
だって僕達はずっと一緒だったんだ。仲間だったんだ、友達だったんだ。
そんな君達を―――忘れられるわけがない!
僕はギュッと“みんな”の生きた証を抱きしめながらただ涙を流し続ける。


『君が僕達を想い続けてくれているように僕達も君を想い続けている』

『あなたは一人じゃない、ずっと一緒。一人の力は弱くても、みんなと一緒なら大丈夫』

『怖がらずに受け入れよう……聖剣を。大丈夫、僕達が支えてあげるから』

『さあ、歌おう……僕達がずっと一緒だという“証”の歌を―――』


歌が聞こえてくる……悪魔になってから決して歌う事も聞くこともなかった歌が。
僕達がいつも一緒に歌っていたあの歌―――聖歌。

みんなの声に合わせて僕も歌う、悪魔であれば歌うだけで頭が痛くなるものだけど今回ばかりは
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