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魔法少女リリカルなのは ViVid ―The White wing―
第一章
二話 高町家の現在(いま)
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『……』
『っ!コレッ!?』
反射的に、クラナが目を止めてしまう名前があった。その瞳が止まったのを目ざとく見つけたヴィヴィオが、的確に其処を指差す。そして其処で上手くごまかせば良い物を、反射的にクラナが目をそらしてしまったためヴィヴィオは質問を確信に変えてしまった。
『……』
『…………』
目を逸らしたままで、クラナとヴィヴィオは数秒固まった。そして、彼女はにぱっと笑うと……。
『私と同じだねっ!』
それを聞いて、クラナが頭を抱えたくなったのは仕方ないと言うものだろう。
何が悲しくてなるべく関わりたくない妹と同じ趣味の名前を選んでしまうのだ……
――――
「…………」
結局、ヴィヴィオはそのままその名前を自らのデバイスにつけることにしたらしい。聞いてもいないのに勝手に話していたので恐らく間違いない筈だ
そんな事を思っているウチに登録が完了したらしく彼女が自身のデバイス……“動く兔のぬいぐるみ”を手に取り、光に包まれる。
セットアップ。つまり、魔法戦モードへの変身だ。
「…………」
『おぉ!』
感嘆したようなアルの声を聞きながら、クラナはその光景を見ていた。光が収まると、そこに先程までのヴィヴィオの姿は無く、変わりにヴィヴィオと同じ質感の金色の髪を一つ結びにした16、7歳位の少女が立っていた。当たり前だが、勿論ヴィヴィオである。
彼女の基本戦闘用魔法である、変身による疑似身体成長。彼女達風に言うならば、《大人モード》である。
基本的に、魔法練習や彼女がよく練習している格闘技を使用する際に色々と都合が良い、と言う理由で考え出した魔法で、成程確かに生長後の間合いを図ったりするのには魔法練習に役立ち、また格闘技では重要性の高い手足の長さ……すなわちリーチも、元の十歳児であるヴィヴィオの身体と比べれば遥かに伸びている。都合が良いのは間違いあるまい。ちなみに、胸なども十歳ヴィヴィオと比較すると「いや、それインチキだろ」と突っ込みたくなるほど膨らんでいる。母親譲り……では無いはずだが……
?論点がズレている?……それもそうだ。話を戻そう。
さて、ちょくちょく見ていたクラナとしては見慣れた《大人モード》だが、見た目だけであればクラナのあまり見慣れぬ部分もあった。バリアジャケットだ。デバイスを使ったため当然ヴィヴィオはバリアジャケットを纏っているのだが、白を基調したそれは、クラナにとって見慣れて居るとはいえない……が、見覚えはあった。それは……
「…………!」
『あ、相棒?』
「……」
頭の芯がカッと熱くなるような感覚がしてクラナは奥歯を噛んだが、アルの声を聞いて正気にもどる。
『……ごめん、何でもない何でもない』
『相
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