暁 〜小説投稿サイト〜
有栖キャロの小学校物語
第10話 初めての動物園です
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ズイのを食べさせないでね」
「…………努力する」

ルーちゃんは本当に厳しいですね……………







さて、昼食も食べ終わり、次は猿山に来ました。

「何か一番上にいる猿が偉そうですね…………」
「ああ、あれはボス猿だろうな」

「「「ボス猿?」」」

猿にも上下関係があるのですね…………

「だけど、あの猿、餌を独り占めしてる…………」

「懲らしめようか?」
「止めなさい」

ルーちゃんが身を乗り出した所ですかさず星お姉ちゃんが止めました。
流石にそれはいけないと思います。

「だけどあのお山の大将みたいな奴を見るとイライラする。ならエローシュの方がマシ」

「エローシュ、猿と比べられてる………」
「ルーちゃんはエローシュ君に対しての評価が酷いです………」

頑張れ、エローシュ君………

「さて、次に行くか」

お兄ちゃんがそう言ったので私達も次へ向かいました。







そして、次のエリアに来た時でした。

「あれは何の集団だ?」

フェリアお姉ちゃんが指さした方向に多くの人が集まっていました。
何か珍しい動物でもいるのかな?

「あそこは…………パンダか。そう言えばテレビでパンダ来日ってニュースやってたっけ?」
「そうだな、確か最近の朝のニュースだったはずだ」

お兄ちゃんの質問に夜美お姉ちゃんが答えました。
確か、私もその時見ていたと思います。

「私見てみたい」
「私も!」
「僕も!」

「そうか…………なら見てみるか!」

こうして、私達はパンダの檻へ向かいました。
ですが……………



「見えない……………」

ルーちゃんの言う通り、多くの人でパンダが見えません…………

「俺やゼストさんの身長なら何とか見えるけど、他のみんなは厳しいか………」

「僕はジャンプすればなんとか見えるよ!」

「私も何とか見えました…………」

「我は無理だな……………」
「私もだ…………」

「「くっ!!」」

夜美お姉ちゃんとフェリアお姉ちゃんが自分達の傷を舐め合うように抱き合ってます。

「そうか………なら肩車でもするか?そうすれば見えるだろ?」

肩車!!
確かにそれなら私も見えます!!

「はい!お願いします!!」





「わあ…………」

肩車をしてもらって見た風景は凄く高くて、なんだが新鮮です。

「ほら、パンダ見てみな」

そう言われてパンダの檻を見てみます。
パンダはあぐらをかいて、笹を食べていました。

可愛いです……………

「次はルーか?」
「私はゼストにしてもらう」

「ならエリオか」
「はい、お願い
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