暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第4章 俺の幼馴染とテロ屋さんが修羅場すぎる!
バレンタイン特別SS とある年のバレンタイン
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ちゃんとその下にチョコ入ってるからさ」
「下?」
俺はなおも箱の中からバネでビヨンビヨン跳ねてるピエロをバネごと引っこ抜く。するとその下には
「っ!!」
デコレーションされたハート型。そして中央には『Happy St. Valentine To Issei From Kaori』の文字が。何も知らずに受け取れば本命チョコと間違えそうなくらい立派な手作りチョコが入っていた。
「なんか食べるのもったいないくらい立派なチョコだな……」
「えぇぇ、せっかく頑張って作ったんだからちゃんと食べてよ」
「おぅ」
誤って落としたりしないよう慎重に箱から取り出し、端の方からかじってみる。するとなんと本体のチョコは二重構造になっていて中にはイチゴ味のクリームが入っていた。幼馴染み1人に渡す義理チョコに一体どれだけ手間かけて作ってくれたんだ、火織。
「美味しいよ、火織。めちゃくちゃ美味しい」
「そっか、よかった」
そう言ってにっこり笑う火織。その笑顔を見て……
あぁ……やっぱり俺、火織のことが好きだ。この笑顔を独占したいし、チョコだって今度は義理じゃなく本命として欲しい。
来年こそ、いや来年は無理でも再来年、もしくはもっと先になるかもしれないけど、いつか火織から本命のチョコが貰えるようがんばろう。でも今は……
俺は思わず涙が零れそうになるのを堪えつつ火織のチョコを欠片も残さず味わって食べた。いつか必ず火織を振り向かせてみせると決意しながら。
こうして俺の今年のバレンタインは幕を閉じた。
……閉じたら良かったんだけどなぁ。
「「はい、イッセー?」」
「
ふぁい
(
はい
)
、
おふぃいひゃん
(
お兄ちゃん
)
?」
夜の2家合同のバレンタインパーティーにて問題は起こった。食後のチョコレートケーキを食べる時になって上半身下着姿の黒歌姉と龍巳がおっぱいを寄せてその谷間に、そして白音ちゃんは口を大きく開けて舌を突き出しその舌の上にケーキを乗せて迫ってきたのだ!
「ちょっ!? 何やってんだお前ら!?」
っていうかここには家族全員揃ってるわけで、つまり親の前だぞ!? こんな所見られたら……
「懐かしいわねぇ、私も昔やったわ」
「うんうん、男のロマンだよなぁ」
えぇ!? うちの親的にはOKなの!? っていうか親のそんな思い出話聞きたくなかった! で、でも流石にうちの親はあれでもおじさんとおばさんは……
「詩織、俺もあれ」
「何言ってるんですかもうっ! ………………子どもたちが寝た後に、ね?」
こっちもか!? っていうかこの親にしてこの娘ありだった! この親たち性に関し
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