料理スキル
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?」
「暇人だな・・・」
「おいクロノ。当時は俺だってやりたくてやった訳じゃない」
アスナさんに驚愕の眼差しで見られ、クロノからはあきれた視線を向けられる。天気がいいという理由だけで一日攻略を休むお前には言われたくない。それに・・・。
「先に言っておくが、俺は作らないしいらん。帰ったら新メニューを作る予定だし、少なくとも彼女がいるのに、それ以外の女性の部屋に入るなんて、俺には到底できないな」
「それってどういうことだよ?」
まだ気づかないのか?鈍感なんだか、本当に気づいていないのか・・・。
「お前の部屋にそれを料理できるだけの設備があるのか?あ、俺の部屋を使うのは無しな」
「っ!?」
やっと気づいたか。多分ホームは片付けもしてないだろ?これだから攻略しか頭にないやつは・・・。
「ねえ、レイトくん。さっき、新メニューって言ってたけど何を作る予定なの?」
「あ、それは私も気になります!」
アスナさんからは料理人らしい質問がかかる。同じ料理人としてそこは気になるのだろう。俺も逆の立場だったら聞いているところだ。
「半分挑戦みたいなものですけど、今日は杏仁豆腐でも作ってみようかと」
「へぇ、うまくできたら今度食べさせてくれる?」
「別にいいですけど、自分でも作ろうと思えば作れるんじゃ・・・」
食べさせてくれる?の辺りから俺の方にも護衛の視線が飛んでくるようになった。ただ話してるだけなんだけどなぁ・・・。彼女だって十分強いんだし、過保護すぎるとは思うけど。
「それも、そうなんだけど・・・料理についていろいろ話したいの。料理スキルあげてる知り合いが今までいなかったから」
料理スキル完全習得したなら、俺に作ってもらわなくても作れるのでは?と思ったのだが、アスナさんの考えは別だったようだ。料理談義か、それは俺も興味がある。
「分かりました。じゃあ、次に時間があるときにってことで」
「ありがとね、レイトくん」
「おい、レイト。終わったぞ」
ちょうど良くエギルの方が終わったので、アスナさんとの話を切り上げる。エギルの出した額はっと。
「うーん、もう少し高くならないか?」
思っていたよりは高かったものの、これだと目標金額に微妙に届かない。これだと、あとひと狩りすることになるか?いや、このくらいなら部屋の中のやついろいろ売れば届くか。
「バカ言うな。これでも結構サービスしたんだぞ」
「それもそうか。うし、決まり」
商人相手に欲張っても痛い目見るだけだしな。トレードのOKボタンを押して、買取を終わらせる。
コルが入ったのを確認してから、ウインドウを閉じた。
「シリカー、終わったし帰る・・・」
ぞ、と言おうとした
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