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外伝 銀河英雄伝説〜新たなる潮流(エーリッヒ・ヴァレンシュタイン伝)
追憶  〜 帝国歴487年(一) 〜
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辺りから選ばねばなるまい」
「これまでのように攻勢は取れぬ、守勢を取るという事だな、軍務尚書」
「そういう事だ。残念だが已むを得ぬ」
敢えてクライスト、ヴァルテンベルクの名は入れなかったがシュタインホフ元帥は問題視しなかった。まあ当然だな。あの連中の顔など見たくないのは私も同じだ。

それにしても惜しい事だ、せっかくここまで反乱軍を追い詰めながら守勢を取らざるを得ないとは……。嘆いても仕方ないな。保留とはなっているがミュッケンベルガー元帥の辞表を万が一にも受理されては困る。念のため国務尚書に話しておくか。
「シュタインホフ元帥、国務尚書閣下にミュッケンベルガー元帥を留任させる方向で検討していると報告したい。卿にも同道願えるかな」
「承知した」
ヴァレンシュタインの処遇は副司令長官人事をある程度固めた後だな。


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