暁 〜小説投稿サイト〜
グランバニアは概ね平和……(リュカ伝その3.5えくすとらバージョン)
第15話:あの娘どこの娘この娘はアホの娘
[1/3]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
(ラインハット城・コリンズ王太子私室)
ポピーSIDE

城外西側の草原で、兵士達が筋トレを行っていた。
何であんな場所でやってるのかは想像が付く。
リュリュが来たのだろう……そしてデルコの下へ行き『デルコさんお願い、私を強くしてぇン?』ってな事を言ったに違いない。
んで、間違いなく拒絶され、悩んだあの()は……

(バァン!!)「ポピーちゃん助けて! 誰も私に協力してくれないの!!」

ほら、ここに来た。
ノックもせずに、ラインハット王太子の私室へ押し入り、訳の分からん絶叫をする美少女リュリュ。
これでも私の妹なのよね。腹違いだけど妹なのよね……

「本当に来たよ……」
窓辺で佇む旦那(コリンズ)は、呆れた口調でリュリュの訪れを嘲笑う。
「あ、また言われた。何なのそれ!?」
意味の解らないリュリュは不機嫌そうに言葉の意味を尋ねる。

だが私達は説明しない。
お父さんが事前に『多分リュリュが行くはずだから、相手にしないでね』と連絡をしてた事を。
お義父様もデール様も、勿論(コリンズ)達も来るとは思っていなかった。

だが内容を聞き、私は100%来ると確信。
リュリュが頼りそうな人物の所に行き、事前にお父さんの意思を伝えておく。
言い換えれば“この件でリュリュに手を貸せば、リュカ陛下を怒らせる事になるぞ”と言う事を伝えておいた。

一応私はマーサお祖母様の所に行き、お父さんの意思を伝えようとしたが、既にお祖母様とリュリュのモンスターズの所には来てたらしく、がっちり連携はとれていた。
流石お父さん。二手も三手も先を行ってる。

しかもティミーからの連絡も先程あった。
『お前か、アレ教えたの?』と、私が教えた“おっぱい強調懇願”を苦笑いで責めてきた。
『危うく首を縦に振るとこだったよ(笑)』とMH(マジックフォン)越しに私の胸を見ながら。これはお前んじゃねーぞ!

「みんな酷いの! 私は強くなりたいだけなのに、誰も協力してくれないの!」
それだけじゃねーだろ。
醜く歪んだ恋愛模様が織り混ざってるだろ。

あぁ……リュリュじゃなかったら追い出してるのに。
面倒臭いわねぇ……変態な妹を持つと面倒臭いわねぇ〜。
同じ変態でもフレイの様な大人しい変態は問題も少ないけど、この()の様にアクティブな変態は始末が悪い。

「そう、可哀想にリュリュ……みんな貴女を見限ったのね?」
抱き付いてきたリュリュの頭を撫でながら取り敢えず話を合わせてみる。
でも、私だってお父さんを敵にしたくないから、結論は決まっているのだ。

「どうしよう……私どうすれば強くなれるかしら? 闘技大会で優勝したいのに、修行の方法が思い付かないの!」
この()は素直で良い()
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ