四大玉
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渚がいる宿に向かった。
「ただいま渚。体調はどうだ?」
「あ、おかえり赤虎!体調は良好だよ!」
「それは良かった、でも無茶はするなよ」
「わかってるよ、もう歩けるし明日には出発しようよ!」
「ああわかった。アレクセイはどうする?」
「俺は、もうちょっとガイン村に残る」
「そうかならまた一時お別れだな」
「寂しいのか、ナンパ仲間が減るから」
「な、ナンパ仲間って!何言ってんだよ!渚これは誤解だからな!」
「ナンパ?赤虎どういう事かな………?」
「違う!違うって!誤解だってばぁぁぁぁ…………」
この後、渚にいろいろ追求されたのは言うまでも無い。
「で、ガイン村を出たらどこに行くの?」
「次はプレスト街に行こうと思う。そこに着いたらカナルミまでは3日くらいだな」
「了解、それじゃ明日は早そうだし、あたしは先に寝るね」
「ああ、おやすみ」
俺は渚にそう言った後、俺も自分の部屋に戻り寝床に入ったのだった。
「それじゃ気をつけろよ、二人とも」
「ああまた宿代悪いな」
「全くだ、俺の財布が泣いてるぜ」
「ふふ、すみませんアレクセイさん」
「なあに、期待の若人に投資しただけのことさ」
「金は帰って来ないぞ」
「マジか…………」
「女将さんもありがとうございました」
「嬢ちゃんが良くなって良かったよ、気を付けて行っておいで」
「はいお世話になりました!」
「じゃあ行こうか、渚」
「うん!」
俺たちはアレクセイと女将さんに軽く手を振って
ガイン村をあとにした。
「アレクセイには感謝だな」
「うんそうだね、他人だったあたし達を二回も助けてくれたからね」
「ああ、それにこれもくれたし」
俺はそう言うと四大玉を手に持った。
「それが四大玉?綺麗だね」
「これを使いこなせれば大切なものを守れる」
「大切なもの?」
「えっ?あ、ああ大切なものはつまり………」
俺は渚を見る。
「あわわ……あ、あたし!?」
「……ああ次は守ってやるからな」
「…………うん」
「なんか恥ずかしいな……」
「うん、でも……」
「でも……?」
「誰かに想われるって嬉しいね!」
「ああ、そうだな!」
俺たちは二人横になって歩きながら
プレスト街に向けて足を進めた。
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