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ボスとジョルノの幻想訪問記
プロローグ ~ディアボロが幻想入り~
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ブが突き刺さった直後に全身にナイフが刺さる。

「・・・・・・」
 咲夜はただただ言葉を失っていた。全く持ってマヌケな進入者だったと思うだけだった。
「・・・・・・興が冷めたわ。先に部屋に戻ってるわ」
 と、隣にいた幼女――レミリア・スカーレットは欠伸をしながら屋敷の中に戻っていった。
 それを見届けた後、咲夜は思案する。彼は確かに私のナイフでは死ななかった。何故ならナイフより先にドアノブに殺されたからだ。なんとまぁ、呆気のない・・・・・・。
「他に進入者はいないのかしら・・・・・・庭園を少し見て・・・・・・」
 咲夜は辺りを見回すがいつも通りの紅魔館だった。はぁ、と溜息をつく。たった一人の進入者に、しかもこんなマヌケに門の突破を許した門番に説教をしなければ。
「おっと、まずはこの死体を片づけなければ・・・・・・って」
 咲夜が先ほど自滅した男の死体の方を見ると・・・・・・。
「・・・・・・死体が無い」
 そこには咲夜のナイフが散乱しているだけで、死体はおろか、血液の後も全く残っていなかった。

今日のボスの死因:ドアノブに後頭部をドグシャァッされて死亡

*    *    *

「・・・・・・ハッ!?」
 彼が目を覚ますとそこはさっきとは打って変わって真っ暗な場所だった。地面をさわると土の感触だ。時間はそこまで変わらないはずだから、ディアボロは瞬時に地下か、洞窟内部だと判断する。
「地下か洞窟・・・・・・。濃厚な死因は毒ガスの充満や天井岩盤の崩落による圧死か・・・・・・どうしようもないな」
 特に天井の岩盤が崩れるといよいよ何も出来ない。そして、岩盤による圧死は即死しなければ異常に苦しいのだ。
 そんなことより、彼は先ほどの死について考える。
(ドアノブに刺さって死ぬのは初めてだったな。過去にも『ベビーカーにひかれて死亡』とか『臭くて死亡』とかあったが、どうでもいいことで死にすぎだと思うんだが・・・・・・。いや、それより『幼女』出現であるにも関わらず『即死』だった。それに、あの幼女と女・・・・・・今よくよく考えると普通に会話が出来たぞ)
 今までディアボロは死に続ける中で『幼女』と話が通じたことは一度もない。
「・・・・・・明らかに『変化』している。やはり二個前の謎の現象が何かを引き起こしているんじゃあないか?」
 と、ここでディアボロはあることに気が付く。
「・・・・・・待て、俺は今何をしゃべっているんだ?? 『何語』を話しているんだ? イタリア語じゃあないぞ・・・・・・何で俺は理解できているんだ? い、一体・・・・・・何が起こっているんだ・・・・・・ッ!?」
 彼は次々と引き起こる『異常』に戸惑いを隠せなかった。
 めまぐるしく変わる月と太陽。崩れ落ちる大地。突然の光、謎の巨大人影。『幼女』と
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