プロローグ ~ディアボロが幻想入り~
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しかけた。
「ちょっと、いいかしら」
「うるさい! 近寄るな!! ウゥーー・・・・・・クソッ! 嫌だ、死にたくない・・・・・・『変化』だ・・・・・・折角起きた千載一遇の『変化』なんだッ!! これを逃したら、二度とないかもしれないんだッ!!!」
右手を前に出して玄関に寄りかかり謎の弁明をする彼にメイド服の女――――十六夜咲夜は静かに溜息をついた。
「・・・・・・春は変な虫が沸くものね。気でも違っているのかしら? まぁ死にたくはないのでしょうけど、ご愁傷様ね。あなたは私のナイフに殺されるわ」
と、咲夜がナイフを更に数十本取り出し眼前のマヌケな浮浪者を殺そうとしたとき。
「・・・・・・今、ナイフで殺す・・・・・・と言ったか?」
ふと、気が付いたときにはディアボロは冷静さを取り戻していた。
「貴様は今、俺のことを『ナイフ』で殺すと言ったのか?」
瞬間、咲夜は原因不明の寒気に襲われた。背筋がゾクっとし、ナイフを握る手に冷や汗がにじみ出る。
「・・・・・・だったらどうしたと言うの?? あなたは結局死ぬのよ、依然変わりなく」
咲夜はナイフを構えたまま答えるが、男の不適な態度は変わらない。
「・・・・・・やってみろ。『幼女』出現の時は、予想できる死は訪れない・・・・・・」
カチッ。
咲夜が懐中時計を起動させる。
ドーーーーーz______ン!!
「止まった時の中は『私の世界』。他人に一切干渉できないから攻撃はできないけど・・・・・」
咲夜はDIOが承太郎に対してやった時止め&ナイフコンボを展開する。
「十分かしら・・・・・・量はこの程度で・・・・・・」
扉を背にして全く動かないディアボロに咲夜は20を越えるナイフを投げつける。しかし、時が止まっているためナイフはディアボロには刺さらず、数センチ手前でピタリと停止した。
「そして時は動き出す・・・・・・」
「――――はッ!? 何ぃッ!?」
ディアボロが気が付いたときには自分の目の前に数え切れないほどのナイフが飛んできていた!!
な、何だこの女は!? 一体いつ、どうやって攻撃したんだ!? まさかこの女も『スタンド使い』なのか・・・・・・?
「回避せねばッ! 『キング・クリム・・・・・・』・・・・・・ッ!?」
その時、ディアボロは余りに焦っていたためかスタンドを出せないことを忘れていた。焦りと動揺、そして「しまった」という精神的不安が体の行動に表れたのか。
彼はナイフが刺さる前に足をもつれさせて、後ろに倒れていった。
「う、おおおおおおッ!?」
倒れることによってナイフは顔には刺さらなかったが、彼は後頭部を打ちつけた。
ドグシャァッ!!
運の悪いことに、ディアボロの後頭部は勢いよくドアノブに突き刺さった。そして、ドアノ
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