暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 新訳 更新停止
第3章
月光校庭のエクスカリバー
第82話 終演
[10/11]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
。……私が悪魔になってしまった事を聞いたら、驚くだろうな…」
そう言った後、ゼノヴィアはアーシアの方に向き直る。
「君に謝ろう、アーシア・アルジェント」
「え!?」
「主がいないのなら、救いも愛も無かった訳だからね。すまなかった!」
ゼノヴィアは頭を下げる。
「君の気が済むのなら、殴ってくれてもかまわない」
「そ、そんな!」
「尊敬されるべき聖剣使いから禁忌を犯した異端の徒。私を見る目が豹変した彼らのあの態度が忘れられない。きっと、君も同じ想いを…」
「ゼノヴィアさん」
アーシアがゼノヴィアの言葉を遮る。
「私はこの生活に満足しています。今は悪魔ですけど、大切な人に大切な方々に出会えたのですから、本当に幸せなんです」
「……ふふ、そうか。それと、君に頼みがあるんだが」
「私に?」
「今度、私に学園を案内してくれるかい?」
「はい!」
ゼノヴィアは今度は木場の方を向く。
「我が聖剣デュランダルに賭けて、そちらの聖魔剣使いとも再び手合わせを願いたいものだね」
「望むところだよ」
イッセーが俺にだけ聞こえる様に話し掛けてくる。
「なんか、よくつかめないけど、悪い奴じゃないよな」
「そうだな」
俺もイッセーにだけ聞こえる様に応じる。
部室内の雰囲気が良くなったところで、俺達の前に紅茶が出された。
「ふふ、仲良くなれそうな仲間が増えた事だし、親睦を深める為にお茶会にしようか♪」
「ふふ、そうね」
「サンキュー、兄貴」
「ありがとうございます、冬夜さん」
「あらあら、良い香りですわ」
みんな、それぞれの手にカップを持ち、香りを楽しみながら口を付けようと…。
『ん?』
したところで、みんな固まる。
って言うか…。
「なに、ナチュラルに部室にいて茶ぁ出してんだ!?てか、いつからいた、兄貴!?」
全員の視線が兄貴に集中する。
「わりと最初から」
……まったく気付かなかった…。
「まあ、あのコカビエル相手にあれだけの戦いができた程だ、この程度は造作も無いんだろう」
ゼノヴィアはそれ程驚きもせずそう言い、紅茶に口を付ける。
……結構図太いな、お前…。
「む、美味い!」
ゼノヴィアの言葉を皮切りに、俺やイッセー達幼馴染み組以外のみんなが紅茶に口を付ける。
「あら、本当ね」
「あらあらうふふ、本当ですわね」
「美味しいです!」
「これはなかなか!」
「……美味しいです」
部員のみんなの口から好評が出たところで、俺達もカップに口を付ける。
うん、相変わらず美味い。
「お茶菓子もあるよ♪」
そう言い、手作りと思われるクッキーとパウンドケーキを乗せた皿を出す。
「……いただきます!」
塔城が真っ先に菓子を手に取り、咀嚼する。
「……これも美味しいです!」
塔城の言葉を皮切りに他の部員
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ