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ハイスクールD×D 新訳 更新停止
第3章
月光校庭のエクスカリバー
第82話 終演
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「ふふふ、デュランダル使いが加わったのは頼もしいわ。これで祐斗との騎士(ナイト)両翼が完成したわね♪」
「今日からこの学園の二年に編入させてもらった。よろしくね、イッセー君♪」
「真顔でかわいい声を出すな!」
「……イリナの真似をしたのだが、なかなかうまくいかないものだな…」
「……と言うか、お前はそれで良いのか?」
「神がいない以上、もはや私の人生は破綻したに等しいからな。だが、敵だった悪魔に降ると言うのはどうなのだろうか?いくら魔王の妹だとは言え、私の判断に間違いは無かったのか?お教えください、主よ!…あうっ!?…うぅぅ…」
ゼノヴィアが頭を抱えて踞る。
「……どかで見た光景です」
「……やれやれ…」
アルミヤさんは額に手を当てて嘆息する。
「そう言えば、他のメンツはどうしたんだ、ゼノヴィア?」
俺の質問にアルミヤさんが答える。
「……三人はエクスカリバーの核を持たせて先に帰還させた。……何より、今のゼノヴィアと三人を会わせるのは…」
「いろいろと問題がある訳か」
「まあ、悪魔になっちまった訳だからな」
「それもあるが、何よりよ神の不在を知ってしまっている事がだ。三人は負傷してあの場にいなかった訳だしな」
「……ライニーやユウナはともかく、イリナは私以上に信仰深い。神の不在を知れば、心の均衡がどうなるか…要するに私はもっとも知ってはいけない真実を知ってしまった厄介者…異端の徒になってしまったのさ」
「あれ、だとすると、アルミヤさんも…」
「いや、今日知った事だが、アルさんは数少ない知らされている者だったようだ」
なるほど、だからあの時、アーシアやゼノヴィア程動揺していなかった訳か。
「あんたが派遣された理由はお目付け役だった訳か?相手は堕天使の幹部のコカビエル。神の不在を知る者。何かの拍子で予期せず神の不在を知った時、知った者を排除する為の?」
「……否定はしない」
「……まさか、ゼノヴィアを!?」
「安心しろ、兵藤一誠。彼女は今はグレモリー眷属の一人、今回の事件ではこちらから一方的な不干渉を提示した手前、悪魔側には手は出さん」
「そうか…」
それを聞き、イッセーはホッと胸を撫で下ろす。
「さて、そろそろ失礼させてもらう」
アルミヤさんは立ち上がり、部室から退室しようとドアに近付き、ふと足を止める。
「まあなんだ、ゼノヴィア。悪魔になってしまった以上はもう後悔は後の祭りだ。なら、後悔の無い様に今の人生…いや、悪魔生を充実に謳歌しろ。なに、これから体験する事はなにもかも新鮮なものである確実なはずだ。彼女には私の方で言いくるめておく」
そう言い、今度こそ退室していった。
一方のゼノヴィアはどこかバツの悪そうな顔をしていた。
「ゼノヴィア、彼女って?」
「ああ、いろいろと世話になった人の事さ
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