第3章
月光校庭のエクスカリバー
第82話 終演
[6/11]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
は椿、私達は校内の修復を」
「登校時間まではなんとかなるでしょう」
「じゃあ、私達も」
「いいえ。学園の管理は生徒会の仕事ですから」
「あ、実は…」
兄貴は校舎の一部を炎の龍の銃撃で盛大に破壊してしまった事を詫びる。
「状況が状況でしたからお気になさらないでください。貴方のおかげで町は救われた訳ですし」
兄貴が破壊した校舎の部分を見ると、そこはいまだに盛大に燃え盛っていた。
「……ベルの奴は死んだのか?」
「ううん。白龍皇が乱入した頃には逃げてたみたいだよ」
「……あれをまともに受けても生きてるのかよ。まあ、首を折っても生きてる様な奴だからな…」
「僕もあれで動けるとは思わなかったからね。完全に油断したよ」
「正直、あいつは害そのものだから、ここで仕留めたかったところなんだが、カリスを仕留められただけでも良しとするべきか…」
「そうでも無いんだよね…」
「何?」
兄貴はカリスの遺体に近付き、うつ伏せの状態から仰向けにする。
「見てごらん」
『ッ!』
カリスの顔を見ると、皮膚が異常な程剥がれ落ちていた!?
「偽者…」
「百パーセントの偽者って訳じゃあ無いね。おそらく、自身の感覚などを死体にフィードバックさせて動かしてたんだろうね。あの痛みの感じ方は演技じゃなさそうだったし」
と言う事は、あの厄介で害悪そのものとも言える二人は今もどこかで生きてるって事か。
最悪の一言だな。
「とは言っても、これだけの事をしでかしたんだから、三大勢力にも目はつけられたはずだから、しばらくは大人しくしてると思うけど…」
それでも不安だな。
「結局、兄貴の目的は果たせなかったと言う訳か」
なんて言ってると…。
「ん?彼に関してはついでで、元々今日帰ってくる予定だったよ」
「なん…だと…?」
「千春もその内帰ってくるよ」
『…………』
俺と千秋は固まってしまう。
「あ、明日夏兄!?近日中になんかあった!?」
「クソッ!?ここんところ、騒動ばっかりで日常的な懸念事項をなんか忘れてる!?」
クソッ!兄貴と姉貴が突然帰ってくる時は俺達に関するイベントがある時、例えば誕生日とかそんなのだ!
俺達の為にその時にはなにがなんでも帰ってきてくれるのは素直に嬉しいんだが、如何せん、その時の二人のテンションがハイ過ぎて俺達の精神を羞恥などで酷く抉りかねない時がある!
クソッ!何も思い出せない!?
こう言う時は大抵、俺達の精神を抉るもので、脳内から抹消したもののはずだ!?
「イッセー!!お前思い当たる事無いか!?」
俺達は最後の頼みの綱としてイッセーを頼る!
今知ればなんとか対策やら何やらをできる事案かもしれない!
「あ〜ほら、授業参観だろ、たぶん」
「イッセー君、正解!」
『…………』
イッセーの苦笑いと兄貴の満面の
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ