第3章
月光校庭のエクスカリバー
第82話 終演
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てつもない波動を放つ翼を持った存在だった!?
「白い龍(バニシング・ドラゴン)か!!」
白い龍(バニシング・ドラゴン)!?じゃ、じゃあ、奴が!?
「チッ、赤に惹かれたか白い龍(バニシング・ドラゴン)よ!?邪魔立ては…」
ブヂィッ!
「ッッッッ!?!?!?」
皆まで言う前に突然、白い鎧がコカビエルの背後に現れたかと思ったら、その手には黒い翼が握られていた!?
「な、何をしたんだ!?」
「僕でも全然見えなかった!?」
「……はっきりしてるのは、コカビエルの背後に回って、翼を引きちぎった…」
「それを超高速で行ったみたいだね」
あまりにも一瞬な出来事に俺達は唖然としてしまった!?
「まるで薄汚いカラスの羽根だ。アザゼルの羽根はもっと薄暗く、常闇の様だったぞ?」
「ぐっ…貴様、どういうつもりだ!?」
「地より下の世界に堕ちた者に羽根なんて必要ないだろ?」
「ッ!!」
激昂したコカビエルが宙へと飛び立ち、巨大な光の槍を再び作り出した!?
「フッ」
『Divide!』
「なにぃぃッ!?!?」
白い鎧から発せられた音声と共に槍が縮小していき、最終的には消滅してしまった!?
「我が名はアルビオン。我が神器(セイクリッド・ギア)、白龍皇の光翼(ディバイン・ディバイディング)の能力の一つ、触れた者の力を十秒ごとに半減させていき、その力は俺の糧となる。急がなければお前の言う人間風情にすら勝てなくなるぞ?」
相手の力を半分にするのがあいつの力なのか!
「赤は自身の力を倍加、他者に力を譲渡。白は他者の力を半減、自身に吸収。伝承通りか。まさに対極と言えるね」
いつの間にか俺達の下にやって来ていた冬夜さんがそんな事を呟いていた。
「つまらない。もう少し楽しめるかと思ったんだが…」
ドゴォン!
「っ…!?」
白い鎧の一撃がコカビエルの腹を抉った!?
「あんたは少しばかり勝手が過ぎた。力づくでも連れて来る様、アザゼルに頼まれてね」
白い鎧はコカビエルと共に閃光となって宙を駆け巡る!
「アザゼルゥゥウウゥゥゥッ!!!!!!」
ドゴォォォン!
絶叫を挙げるコカビエルはそのまま地面へと叩き付けられた。
「あのはぐれ神父にも聞き出さねばならない事がある。始末はその後だな」
コカビエルを抱えた白龍皇がフリードの下へと寄り、襟首を掴んで無造作に抱える。
『無視か?白いの?』
二人を抱えて早々に立ち去ろうとする白龍皇にイッセーの籠手に宿るドラゴン、赤龍帝ドライグが語り掛ける。
『生きていたか、赤いの』
鎧の男とは別の声が応じる。
今のが奴の神器(セイクリッド・ギア)に宿っているドラゴン、白龍皇、白い龍(バニシング・ドラゴン)か。
……それよりも、まさかここで二天龍の戦いが始まるんじゃねえだろうな?
『折角出会っ
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