第3章
月光校庭のエクスカリバー
第82話 終演
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銃撃を放つ銃を持っていた。
さっきの龍もやっぱり冬夜さんの銃撃だった様だ。
それも、さっきみたいにとんでもない速さでの早撃ちでだ。
冬夜さんは銃を回転させながらホルスターに納めた。
「……ぐ…っ…」
コカビエルがボロボロになりながらも立ち上がる。
「今のは…」
「ん?どうした明日夏?」
「兄貴、あの龍はその銃の銃弾に込められた神器(セイクリッド・ギア)の力がドラゴンの力の影響を受けて形態変化した物なんだよな?」
「うん、そうだよ」
「なら、龍は炎、水、風、土の四属性のいずれかの物になるはずだ。だが、最初と今の龍はその四属性のどれにも当てはまらなかったぞ…」
え!?それってどう言う事だ!?
でも確かに、今思えば最初と今の龍は炎、水、風、土のどれにも当てはまらなかった。
「はは、ちょっとした裏技だよ」
「何?」
「二種類以上の属性を合わせる事で別の属性に性質変化させたのさ。今のは炎と土の二つを合わせてできた爆発の属性、最初のは炎、風、土の三つを合わせてできた消滅の属性にしたって訳」
「つまり、本来なら四つのところを組み合わせる事でより多くの属性の力を操っているって訳か」
それってつまり、ものスゲェいろいろできるって事か?
「まあでも、本来なら一つしか使えない物を一つにしているとは言え、二つ以上使う訳だからね。消耗もハンパじゃないんだけどね。だから、ここぞって時じゃないと使わないんだけどね」
「だから、使い分け易い様にその銃は回転式(リボルバー)って訳か」
「そうだよ」
「えっと明日夏、ああ言う銃だとなんで使い分け易いんだ?」
「マガジンタイプだと、一回弾を込めたら、中の弾を変えるのは手間以前の問題なのは分かるな?」
「あ、ああ。あっ!」
「そうだ、回転式(リボルバー)だと装弾数は圧倒的に少なくなるが、発射順番を調整できるし、弾を別の属性の物に入れ換える事もできるって訳だ 」
「ふふ、そう言う訳で、この竜撃銃(アーツドラグナー)は回転式(リボルバー)って訳」
冬夜さんは銃口をコカビエルに向けながら答える。
「さて、そろそろいい加減に傍迷惑な事を起こすのを諦めてほしいんですけどね?」
冬夜さんの言い分にコカビエルは激怒する。
「ふざけるなッ!!ここまでやって、今更諦めろだとッ!!この振り上げた拳を収めろだとッ!!ふざけるな!ふざけるなァァッ!!人間風情が調子に乗るなッ!!」
「その人間風情にその様とは。コカビエルともあろう者が堕ちたものだな」
「ッ!誰だ!」
突然、場違いな程気楽な声が割って入ってきた!?
パキャァァァァァン!
『っ!?』
突如、会長達が張っていた結界が破られ、白い閃光が舞い降りてきた!?
「か、身体が震えやがる!?何だアイツは!?」
閃光が止み、現れたのは純白の鎧を着込み、と
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