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日向の兎
1部
33話
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だが……お前らには必要ないな?」
「当たり前です、それを理解しているからこそ、このメンバーでこの程度の試験をこうも容易く突破できたのですから。ですが、一部例外があったのでその点に関しては不確定要素でした」
「例外?」
ふむ、まだ試験官達は気付いていないのか?それとも何処かで情報が止まっているのか?
何にしても私がどうこうできる範囲の問題ではないな。
「先程の二次試験に規格外が混ざっていたのですが、あれは何ですか?」
「どういうことだ?」
「五影レベルのチャクラの持ち主が混ざっていたんですよ。白眼があったらから気付けたものの、通常では認識できないレベルのカモフラージュがされており、チャクラが多いだけでなく知識や技術も桁外れでした。
一応、里の上層部に伝えておいて、里全体で問題に取り掛かった方がいいと思うのですが?」
「……ヒジリ、お前の分析通りだとしたならば該当するのは一人しかいない。そっちの問題は火影様にも伝えて対処しよう」
「分かりました」
とは言ったものの、全盛期ならば兎も角、今の老いた三代目とではチャクラ量などで言えば大蛇丸の方が上だ。
加えて大蛇丸のあの改造され尽くした体から察するに技術、知識面でも倫理を無視してまで得ようとするタイプだ。幾ら年季において差があるとはいえ、そこまでの大差はないだろう。
戦いにおいてチャクラ量が勝敗を分かつ絶対条件とは言わんが、技術面でそれ程差がないのであれば少しばかり厄介な事になるな。
つまり、大蛇丸の目的がサスケだけではないと仮定し、里の内部で何かしら事を構えることになった場合、この里において誰も止められないということだ。
火影が相討ち覚悟となれば話は変わるだろうが、それは今後のことを考えると里としては厄介な事になるな。
……まぁ、私の知ったことではないか。
「それは置いといて、そろそろ帰っていいですか?これで二次試験は終わりですよね?」
「あーいや、制限時間が終わるまでは解放できないんだ。それまで各自休んでくれ」
「えー……そろそろ忍具の手入れとかしときたかったんだけどな」
「諦めろ。ここには作り手のヒジリ様もいるのだから、忍具の中身を手入れするのであれば可能だろう?」
「じゃあ、ヒジリ。ちょっと手伝って」
「いいだろう」
「では先生、僕と修行を!」
「いいだろう、リー。腕立て伏せ200回、出来なかったら腹筋300回だ!ネジもどうだ?」
「結構です。白眼の使い過ぎで、俺は少し休みたいんですよ」
私達は各々時間を潰し、制限時間の終了まで待った。
忍具の方は内部の稼働部分に油を差したり、射出する忍具への痺れ薬の塗布などの基本的な整備を行った。
リーと先生は延々腕立て伏せやら腹筋やらをこなし、ネジは壁にもたれ掛かって眠りについていた。
「そ
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