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リリカルアドベンチャーGT〜奇跡と優しさの軌跡〜
第六十六話 ジョグレスについて
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まうなんて事絶対にあってはならないんだ!!ぐっ!!?」
大輔の拳がタケルの顔面に叩き付けられ、吹き飛んだ。
ヒカリ達の悲鳴が上がるが、構わずタケルに馬乗りすると、殺意に促されるまま、首を絞めた。
ヤマト「タケル!!」
本気でタケルを殺そうとしている大輔を止めようとするが、タケルの首を絞めている大輔の腕はピクリとも動かない。
呼吸が出来ないためにタケルの顔色が徐々に悪くなっていく。
賢は無言で大輔の隣に歩み寄ると大輔の頬にパンチを喰らわせた。
吹き飛び、壁に叩きつけられる大輔に咳込むタケルに賢は溜め息を吐いた。
賢「ブイモン、大輔を連れて帰ってくれ」
ブイモン[分かった。大輔…帰ろう。な?]
大輔「………クソ野郎」
それだけ吐き捨てるように言うと、大輔とブイモンは泉家から出ていく。
賢「……今のは誰がどうみても君が悪い」
タケル「…………」
賢「君が闇を嫌悪する理由は僕には分からない。けど、だからといって存在を否定していい理由にはならないし、闇だけが悪という訳じゃない。実際、天使系も悪魔系もやってることは自分に都合の悪い奴を敵対視しててやってることは大して変わらない。なっちゃんが大輔にとって大事な存在なのは事実。君はまず、闇云々より大輔にとってなっちゃんの存在がどれだけ大きいのかをちゃんと考えて発言しないといけなかった。」
タケル「だけど…」
ワームモン[どうしてそこまで闇を嫌悪するの?]
ヤマト「それは俺が話す。……あれは忘れもしない、俺達の最初の敵…デビモンとの最終決戦の時だった」
あの時、グレイモン達では黒い歯車の力を取り込み成熟期以上の力を得たデビモンを倒すことは不可能だった。
ヤマト「闇の力を増大させ、誰も適わなかったデビモンをエンジェモンが倒したんだ。自らの命と引き換えにして…それがパタモンの初めての進化だった…初めての出会いがしばしのお別れになったんだ。タケルはデジタマを孵すところからやり直した…もう、一度パタモンに会うために…タケルは闇の恐ろしさと命の大切さをエンジェモンから教わったんだ…」
賢「成る程、大輔がなっちゃんから光の傲慢さと命の大切さを知ったように…高石君。今の大輔の気持ち、本来なら君が一番分かっていなければならなかった」
タケル「え?」
賢「君はパタモンを失って、大輔はなっちゃんを失った。パートナーかそうでないか、光と闇の違いはあっても大事な存在を奪われた。今の大輔はパタモンを奪われた君と同じ。君は大事な存在だったものを“殺されて当然”だと自分に言ったに等しいんだよ」
タケル「…僕は……」
頭が冷えるのと同時に言い過ぎたという罪悪感と、闇を擁護するような態度をする大輔への苛立ちが混じり合った表情を浮かべる。
賢「君は絶対、自分の意見を無理矢理他人に押し付けるタイプだね。大輔が嫌いそ
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