暁 〜小説投稿サイト〜
DQ3 そして現実へ…〜もう一人の転生者(別視点)
心からの愛
[2/3]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
坊主…今なんつったコラ!

「この「はぁ?『大人』だぁ〜?……童貞と処女が何大人ぶってんだ!?」
私の文句を遮って、マイダーリンが額に青筋立てて反論してくれました。
「マリーの言う通りに進路を取れば、これまでもこれからも間違うことなくバラモスの下へと近付いていくんだよ!碌に情報収集も出来ない勇者様は、黙ってエキスパートに任せておきな!」
おぉ、すごい!
これは愛のなせる業なのかしら?

私とアルル様の口喧嘩だったのが、何時の間にやら互いの彼氏同士の喧嘩に発展しました。
頑張れーウルフ!
そんな童貞野郎に負けないで!
絶倫パワーを見せてやれー!


さてさて…
気が付けば小一時間程経過し、口論から取っ組み合いに移行しそうになった頃、船倉の方からお父様とお母様が寄り添って現れ、マイダーリン達の側に近付いてきました。

そして…
「止めろ馬鹿ガキ共が!」
と、2人の頭に勢い良く拳骨を落とし、喧嘩の仲裁を始めました。
「「いってぇ〜!」」
見た目も痛そうで、思わず目を背けた所、お母様が私を船室へと誘い連れて行く。
はて…一体何用でしょうか?

離婚するので、私の親権をお母様が取得し、連れて逃げようとでもしているのかしら?
う〜ん…
ウルフの事も気になるし、後にしてほしいのだけど…無理そうです。


お父様とお母様が使用する船室まで連れてこられ、何やら真面目な表情で私を見つめるお母様…
なんか説教が始まりそう…
年上のアルル様に対して、失礼な物言いをした事にお怒りなのかしら?
それとも彼氏の喧嘩を止めようともしない事へのご立腹かしら?

だがしかし、私の予想は裏切られた。
「リュカから…お父さんから聞いたわ。貴女…転生者なんでしょ!?」
「!?」
突然の事で私は言葉を失った。

お父さんから聞いた!?
つまりお父さんは私が転生者である事に気が付いている!?
そんな馬鹿な!
しかもその事をお母さんに話したという事は、自分も転生者である事を告げたと言うの?
あ、ありえないわ………

「マリー…私もお父さんも、貴女が転生者だからって今までの接し方を変えるつもりはないのよ。貴女の心が以前は別人だったとしても、今の貴女は私達の娘なのだから…」
ど、どうしよう…
お母さんは間違いなく私が転生者である事を理解している。
でも普通あり得なくない?
転生という事を理解するのも、その人物を実の娘と認めるのも…

「お…お母さんは、お父さんが転生者だと知っても何とも思わないんですか?」
「………正直言えば驚いたわよ。ついさっき初めて告白されて驚いたわ…」
「さっきって…今まで騙されてきたと思わないんですか!?」
「騙された?何を言ってるの…リュカが転生者であろうと、元々あの様な人物で
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ