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大統領の日常
本編
第九話 夜中の会議
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「は、ではご説明いたします。まず、クレムトス中将閣下の艦隊と大統領閣下の艦隊で敵を引きつけます」
「つまり我々におとりになれというのか」
「そうではありません。あくまで敵の目を引きつけるのが目的です」
言葉ではどうと言えるがな・・・
「・・まあいい。続きを聞こうか」
「はっ、そして敵を引きつけている間に我が第十一艦隊が敵左翼から敵に突入し、敵を攪乱します。その後左翼側より離脱し敵が混乱している隙に三個艦隊で包囲殲滅するのです」
・・・悪くない考えだが・・・
「もし敵がこちらの意図に気づき、後退したらどうするのかね」
そのとおり後退されれば元も子もないが。
「我が艦隊にはミサイル艦部隊が通常より多く配備されています。敵が後退している隙に左翼より波状攻撃をかけ、敵の足を止めているうちに、敵を二個艦隊で右翼より挟撃し、包囲殲滅するのです」
「・・・よかろう・・貴官の作戦を採用する」
「よろしいのですか」
「中将には何か案があるのか?」
「・・ありませんが・・」
「であればホーランド中将の案を採用せざるおえんだろう・・」
「わかりました。閣下がそういうのでしたら」
「うむ・・・」
「ホーランド中将、明日までに具体的な作戦案を提出してくれ。あすの会議で改めて協議しよう」
「了解しました。あすまでに提出します」
「うむ、よろしく頼む」
「はっ」
大統領が席を立った。私とホーランドも続いて席を立つ。
「では、会議は終了する」
「「はっ」」
ホーランドとともに敬礼をした。大統領も答礼して、会議室を出て行った。
私も会議室を出ると待っていた副官とともに連絡艇に向かった。


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