暁 〜小説投稿サイト〜
真似と開閉と世界旅行
息抜き〜
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・・・椿と合流した後、アタシ達は“声”から逃げる為に色々転移していた。

「・・・ふふ」

椿が嬉しそうに何かを見ていた。

「それ、なに?」

椿は顔を赤くする。

「あ・・・うん。わたし、一度危ないことしてあの人達に看病と監視をされてたんだけど・・・リョウコウって覚えてる?」

「・・・あの偃月刀持った怖い人?」

「そんなに怖くないよ。・・・その人、わたしの話を聞いてくれて、色んな悩みも相談に乗ってくれて・・・その時にこれを貰ったんだよ」


椿がネックレスの先にあるクリスタルのような物を見せてくる。

「アタシもね、撫子っていう友達が出来てね。それに黒羽も友達になってくれて・・・」

アタシ達は笑い合う。・・・何時以来だろう。こんなに楽しく笑えたのは。・・・だけど、それを不意に壊す声が聞こえた。

「ーーーやれやれ。君達は呑気だねぇ」

「「っ!?」」

振り返ると、白い布で全身を覆った人がいた。声から男とわかるが・・・

「誰だ、あんた・・・」

「誰って・・・酷いなぁ。僕は何度も君達に話しかけているのに」

「あなたみたいな人・・・知らない!」

「・・・がっかりだなぁ。じゃあ、思い出させてあげるよ」

男はわざとらしく大きく息を吸う。

「ーーー“殺せ”」

「「なっ・・・!!」」


忘れる訳もない。この声・・・!

「あ、アンタが・・・」

「そう。君達を操ってた黒幕って訳さ・・・っと」

「はぁっ!」

椿が放った暗器は容易くかわされる。

「危ないなぁ・・・こういう時だけは素早いね、君は」

「くっ・・・あなたを倒せば全部終わりになる・・・だからここで倒す!」

「・・・はぁ。どうやら何か勘違いしてるみたいだね」

男が手を上げると、更に二人の人間がやって来る。

「君達、軽く遊んであげてよ」

「・・・了解」

「・・・戦闘、開始」


片方の闇の刃を受け止めようと偃月刀を構えた瞬間・・・アタシの体は弾き飛ばされていた。

「ぐっ・・・!?」

「愛依!?・・・っ、はやっ・・・きゃあ!」

椿はアタシの近くまで転がってくる。

「椿!」

「・・・愛依」

椿は小声で話す。

「(何とか転移できない?)」

「(・・・隙が出来ないと危ないよ)」

「(だったら作るよ)剛鬼の記憶を再生・・・発動!」


椿は立ち上がり、刀を構える。

「飛天御剣流・・・九頭龍閃!!」

同時に放たれる九つの斬撃が二人を襲い。二人は飛び退る。

「・・・今だよ!」

「・・・ああ!」

アタシは転移を開始する。

「・・・まったく、このままじゃ逃げられち
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