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暁の舞R
ナンの実力
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「くっ!まだまだぁ!暁流2の型 桜花!」

「ツインロックガード!」

ガキン ガキンと鈍い音が響く。

「くぅ……!」

ナンの岩のガードに渚の刀が弾かれ体制を崩した。

「しまった………!」

「喰らえっ!ロックハンマー!」

「負けるかぁ!暁流3の型 真空斬(しんくうざん)!」

渚が放った真空斬は空を斬り裂き
斬り裂いたところから暴風が起きる。

「いっけぇぇぇ!!」

「ぐ、ぐあぁぁぁぁ!」

ナンのロックハンマーは真空斬が起こした暴風により粉砕した。

「……っ!やるな嬢ちゃん…」

「はぁ……はぁ………」

「だがその足じゃもう無理だな」

渚の足には岩が一つ刺さっていた。

「…………くぅ!」

「嬢ちゃんもここまでだな楽しかったぜ」

ナンが渚に向かい曲刀を振り下ろそうした時
渚は目を瞑って笑いながら呟いた。

「遅過ぎるよ赤虎……」

「な、何!?」

ナンが赤虎が倒れていた方を見ると姿が無かった。

「遅いぜ!流れ星ぃぃぃぃ!」

「後ろだと………!?」

ザシュ!と鈍い音が響いた。
だが赤虎は勢いを止める事なく
ナンが出現させていた岩を蹴り跳ね返ってくる。

「うりゃぁぁぁぁぁぁ!これが流れ星アギトだぁぁぁ!!」

ザシュ!!また鈍い音が響いた。

「ぐわぁぁぁっ!」

ナンは二度深く斬られナンの足下には血だまりが出来ていた。

「……はぁ……はぁ………やったか?」

「赤虎まだ息があるよ!」

「俺をここまで追いやるとは……不覚だ」

「くっ!まだ死なないのか!」

ナンは立ち上がり赤虎達を睨んだ。

「お前達の面は覚えた…たとえ俺が地獄に行こうが殺してやる」

ナンはそう言い残すと後ろ向きのまま倒れ、山から落ちて行った。

「………………これで良かったのか?」

「………………………………………」

「……渚…?」

「うぅぅ……………」

「大丈夫か!?凄い怪我だ……俺のせいで…」

「……赤虎のせいなんかじゃないよ…あたしが弱かった、それだけ」

「渚!今すぐガイン村に連れて行ってやるからな!それまで頑張ってくれ!」

「…………うん」

俺は渚をおんぶして急いで山を降りた。
そして山を下って20分程でガイン村に着いた。

「誰か!医者は居ませんか!怪我人が居るんです!」

「………っ!赤虎…それに暁の嬢ちゃんか!」

「アレクセイ殿!」

「嬢ちゃんの傷は深いな…、俺の泊まってる宿に来い!」

「はい!」

宿に入るとアレクセイ殿が宿屋の女将に事情を話して
女将さんから個室を貸して頂いてそこで渚の治療を始めた。


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