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英雄は誰がために立つ
Life5 吃驚箱
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 そんなサーゼクスの後ろに控えているグレイフィアは、誰にも聞こえない様に隣人に呟く。

 「心中、お察しいたします」

 そんな言葉を投げかけられた幻想殺し(藤村士郎)は、とてもそんな言葉で冷静になれる心境では無かった。
 士郎から言わせれば今のリアスは、“衛宮士郎”だった頃の憧れた人物であり、聖杯戦争後は第2の魔術の師であると同時に家族同然でもあり、何より恐怖の権化とでもいうべき存在の別種でもある“赤い悪魔”の再来に見えていた。いや、確信した!

 (あー、明日は・・・・・・地獄だな)

 その様に誰にも気づかれないようにしながらも、戦き震えながら天を仰ぐのだった。

 因みに、サーゼクスが今日の宿泊地で困っている処で、一誠が名乗り上げると同時にリアスが反対の意を示すと言う別談が起きたが、そこは語るまでも無いだろう。
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