第六章 颶風の巫女
第6話 二人の想い
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言って、上目遣いになりながらこちらを見てくる。
士道「いや……そんな、ことは……」
これで駄目だという男がいたら是非お目にかかって………いや、一方通行なら言いそうだからやめておこう。
士道の言葉に十香は満面の笑みを浮かべていた。
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自室にて。
上条はベッドに寝転がっていた。
凜袮『なんだか元気がないね』
その時、凜袮がタイミングを見計らったように話しかけてきた。
上条『……まあな』
凜袮『でも仕方ないか。目の前であんなこと言われたんだもんね』
上条『………俺は、どうすればいいんだ……』
凜袮『そうだね……私なら自分のやりたいようにするかな?』
上条『やりたい、ように……か』
凜袮『うん。でも気持ちは一緒なんじゃない?士道と似てるんだから……』
上条『………だよな。選択肢なんて一つしかないよな……』
上条はベッドからゆっくりと起き上がり、靴を履いて、真っ直ぐドアへと向かった。
凜袮『……どこに行くの?』
上条『士道のところだ。少し話したいことがあるからな』
話し終えると同時、ドアをゆっくりと開ける。
でも上条はすぐには出ようとしなかった。
少し向こうに、士道と十香がいたから。
十香「シドー、よかったら少し外へ行かないか?」
そんな言葉が耳に聞こえてきた。
そして、士道と十香からは見えない位置(ちなみに上条からは丸見え)の場所から耶倶矢と夕弦が覗き込んで二人の様子を見ていた。
上条「(そろそろ潮時か?)」
士道と十香が外へと行き、耶倶矢と夕弦がそれを追いかける中で、上条は別の場所へと向かっていた。
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エレン「はぁっ、はぁっ……危ないところでした……」
独り言を呟き、汗を拭う。
ターゲットの夜刀神十香が男子生徒とともに外に出て行くのを見かけ、これはチャンスとそのあとを追おうとした瞬間、背後から「エーレーンさぁぁん!あっそびっまっしょぉぉぉ!」と天敵(亜衣、麻衣、美衣の3人)の声が響いてきたのである。
この3人に絡まれてからはいいことが全くない。
まくら投げに付き合わされたり、砂に埋められたりと散々であった。
エレン「ま、まぁ、ともあれ、チャンスです」
周りに注意を払いながらインカムに手を当てた。
エレン「〈アルバテル〉、見えていますか?ターゲットが旅館を離れました。仕掛けます」
『了解しました』
エレン「それと……この近辺にも〈バンダースナッチ〉を一機、待機させておいてください」
『構いませんが、なぜでしょうか?』
エレン「
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