第六章 颶風の巫女
第6話 二人の想い
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〜士道side〜
ビーチバレーも終えて(理由は士道の気絶)トイレから出てきた時に見えた人物に驚いた。
士道「耶倶矢……?」
何でこいつがここに……?
耶倶矢「ちょっと、話があってね」
今までの口調はどこへ行ったんだ?と聞きたかったがやめておこう。
士道「話?」
耶倶矢「そうそう。なんかめんどくさいからさこのまま続けちゃうけどさ、今、私と夕弦は、あんた達を惚れさせてどっちが八舞に相応しいか選ぶためにバトルしてるわけじゃん?」
士道「あぁ……そうだな。って、お前さすがにそれはずるいんじゃ……」
自分の根回しに来たのだろう、そう思っていた。
ーーだが、耶倶矢はまったく予想外の台詞を吐いた。
耶倶矢「士道。あんた、明日ーー″夕弦を選んでよ″」
士道「……へ?」
耶倶矢「へ、じゃなくてさ……」
耶倶矢が肩をすくめながら続ける。
耶倶矢「悩むポイントなくない?夕弦、超可愛いし、ちょっとは愛想はないかもしんないけどさ、従順だし、胸大きいし……多分あいつ選べばいろいろサービスしてくれんじゃないの?選ばない手はないでしょ。だからーー」
士道「ちょ、ちょっと待て。耶倶矢、おまえこの勝負に勝った方が八舞の主人格になれるって……」
耶倶矢「うん、言ったわね」
士道「だったらなんでーー」
士道の問いに、耶倶矢は頭をかきながら困ったように笑った。
耶倶矢「んー……そりゃ私だって消えたかないけどさ。でもそれ以上に夕弦に生きて欲しいの。もっと色んなものを見て、思いっきりこの世を楽しんでほしいの」
士道「っ……!?」
耶倶矢「っていうか、あんた達が乱入してこなかったらあそこで派手に激突して『やーらーれーたー』ってダウンで終わりだったのに」
士道「じゃあ、惚れさせて選ばれた方が勝ちっていうのはーー」
耶倶矢「そりゃ夕弦の方が可愛いからに決まってるじゃない。この勝負なら間違いなく夕弦が勝てるでしょ?」
士道「耶倶矢……お前……」
ーーーー
ーーー
ーー
ー
〜上条side〜
同時刻。
俺は夕弦に呼び出されて岩陰のところで二人きりになった。
夕弦「請願。夕弦は当麻にお願いがあります」
上条「お願い?」
何だ?まさか八舞を選ぶ際に夕弦を選んでほしいとか?
などと思っていたらそんな言葉を覆すことを言った。
夕弦「請願。当麻、この勝負、″是非耶倶矢を選んでください″」
上条「………は?」
夕弦「要求。お願いします。明日、絶対に耶倶矢を選んでください。約束です」
上条「なん、で……?
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