プロローグ
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寒ぃな。
目が、霞んできやがった...。
守りたいものを守れたんだ。後悔はない。
そんな顔すんな。俺を、殺したかったんだろ? 願いが叶うんじゃねえか。
俺たちを呼ぶ声。ったく...遅ぇんだよ。
仲間たちが遠くに見える。顔は、はっきりとは分からない。でも、一人だけ...泣きじゃくる彼女の姿だけは、はっきりと目に映る。
こんな俺に、希望を与えてくれた人。俺がまだ笑えることを教えてくれた人。俺の希望。
泣くな...。
声が掠れたが、俺を抱きしめる彼女には届いたらしい。ぎこちない笑顔で「はい」と答えた。
それでいい。...これで、よかったんだ。
『分岐点だ』
遠くなる意識の中で、あいつの声が聞こえた。
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