暁 ~小説投稿サイト~
ソードアート・オンライン ~Hero of the sorrow~
ファントム・バレット編 ~守り人たち~
疾走する『思い』
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展と仮初めの自由が許されていた。

しかし――――それと同時に自身が使う龍の餌としても使っていた。

さらには、自由と言っても自由とは言えない。

なぜなら、自身に歯向かえぬよう、JUDOは人間の中枢神経に細工をしたのだ。

自身に歯向かえぬよう、自分から龍に食われに来るように・・・。

後に、命の尊さを知った同胞『ツクヨミ』によって、彼は封じ込まれることとなる。

その病は、この世界において殆どが浄化されている。

しかし、この村はほとんど浄化が行われておらず、最近になって本郷たちの手でそれが明らかとなった。

「「「「殺してくれぇぇぇええええ・・・」」」」

最初についたのは、リンと村雨だった。

「なんだよ・・・これ」

目の前の光景に、リンは唖然とした。

自分たちから怪人たちに向かって歩みだし、殺されている。

凄惨な音が周囲から次々と響く。

村雨はゼクロスに変身し、怪人たちを薙ぎ払っていく。

そして・・・リンは見てしまった。

大人が。赤ん坊を。怪人に。差し出して――――――。

「よせーーーーーーっ!!」

手を伸ばすが、思わず手を止めてしまった。

自分がふれてしまったら・・・逆に死んでしまうのでは。

考えてしまった。

目の前では、フクロウ獣人が赤ん坊を掴み、その嘴で、赤ん坊の頭部を・・・。

パキリ。

「ちいいいいっ!!!」

その所業を見たゼクロスが怪人たちを次々と屠っていき、フクロウ獣人を消し飛ばす。

リンは吐いた。その光景に。

一人の怪人が、火炎を吐いた。周囲が真っ赤に燃え上がる。

「・・・・」

ゼクロスは変身を解き、リンに掴み掛った。

「なぜ助けない」

「それはこっちのセリフだ・・・・っ!!」

「なんで・・・あんたは助けない!!なんで俺に構う!?」

村雨は、冷たい目で言い放った。

「哀れみ」

「!!」

「今を受け入れず、力に恐怖し、誰も助けない・・・」

「そんな男に対する、な」

「悔しいか?悔しいなら、『変身』してみせろ・・・!!」

「やってやる・・・やってやる!!」

村雨は構えをとる。光が徐々に強くなり、村雨の姿を再び変貌させる。

「「変身」」

ゼクロスはリンを見た。その姿は何も変わっていない。

「行くぞぉおおおおお!!」

リンは叫んで炎の中に突っ込んだ。

「冷凍ハンド!!」

スーパー1が全ての炎を氷に変えた。

「村雨、君は彼に俺と同じことを・・・!?」

「・・・そうだ」

「彼は力を制御しているつもりになっている、君も行け!」

スーパー1は次々と現れる怪人たちを殴り斃していく。

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