暁 〜小説投稿サイト〜
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ファントム・バレット編 〜守り人たち〜
疾走する『思い』
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が室内に残る中、村雨がやって来る。
「おい、手伝ってやる。立て」
「何言って・・・」
ガッッという音と共に、村雨の拳がリンにめり込む。
「何すん・・・」
「甘いな」
ガンッ!!
「それでは、力を制御して誰かを助ける事など・・・」
ガン、グシャッ!!
「できないぞ!!」
吹き飛ばされるリン。村雨がもう一発、拳を叩き込もうとした時――――。
『警報です!!この研究所から南西、21キロのところで怪人が出現!!』
「・・・!!」
村雨はリンを見ると、そのまま手を引っ張って駆け出した。
研究所
「早くしない・・・とっ・・・僕、死にますよ」
もうすでに、警報が鳴ってから二時間五十分。
「行けよ・・・俺に構ってる暇はねぇ、だ、ろっ!!」
ダインスレーヴを握りながら、彼は言った。
「いいから早くしてくださいよ!!」
「できるかよ・・・っ!!」
この圧倒的なる恐怖の剣に。
「・・・考えてくださいよ・・・あなたは何がしたいんですか?守りたいんですか?」
「俺は・・・俺は・・・!!」
皆を・・・手の届く範囲で・・・!!全部、全部っ!!
「守んだよ!!!」
ドス、とダインスレーヴは、ライトに突き刺さった。
「な、そんな馬鹿な・・・・!?」
ユキすらも予想外の出来事だった。
ダインスレーヴがライトに吸い込まれ、より赤黒くなり、ユキの体からアマノ・アズサが消滅した。
「
象徴武器
(
シンボリックウェポン
)
を・・・吸収した」
(一体・・・この人は)
肩で息をしているライトを見て、ユキは唖然とした。
(どこまで強くなるんだ・・・?)
そう思った瞬間、新たな象徴武器がユキの手に現れる。
「これは――――――」
それは、ライトの意志に触れて進化した、新たな象徴武器。
「葬炎・・・・」
シャープで少し長めの二本のダガーだ。
「ライトさん、行けますか?」
「ああ・・・」
二人が駆け出そうとしたその時、ライト(英雄)が現れた。
「俺にも、手伝わせてくれ」
「なっ、ライト!?どうなって・・・」
「まぁ、いろいろあるんですよ。・・・行きますよ」
二人のライトと共に、ユキは研究所を出た。
南西
そこは、小さな村だった。
その村は今だバダンシンドロームの傷跡が残っている場所だった。
バダンシンドロームとは、スピリッツ事件の時に大首領JUDOによって放たれた、最悪の病である。
大首領JUDOは、はるか過去に自身のことをスサノオと名乗り、日本を支配していた。
大首領のおかげで人類は発
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