第一話 ガンプラバトル再戦!!
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「翼・・・いいか?」
「父ちゃん?」
「俺はしばらく旅に出なくちゃいけなくなった・・・皆を守るために」
「え?」
「翼・・・必ず帰るからな・・・」
「父ちゃん?・・・父ちゃん!!」
第一話 ガンプラバトル再戦!!
青果店・八百虎
「・・・ん?」
自室にて夢から覚めた少年・名は天地翼。
彼の父はある事情により旅に出ているのだがその理由はわからず1年の歳月がたっている。
「いってきま〜す」
今日その父の夢を見た翼は何かを感じ取りながら学校へ向かった。
(父ちゃんが旅に出て1年・・・父ちゃんが何処に行ったか知らないけど・・・)
物思いに老けながら学校に向かう翼。
すると後ろから元気な声が響き渡った。
「翼!」
「?香澄!?」
現れたのは翼と同い年の少女・獅童香澄。近所に住む忍者道場の娘であり翼の幼馴染。
「香澄・・・相変わらず元気だね・・・」
「翼は根暗なのよ!昔の翼はもっと元気だったよ〜」
「変わっとらんわ!!」
香澄の挑発に激怒する翼。すると
「ね!翼!学校終わったらガンプラバトルでも見に行かない?」
「え?」
今大人気のガンプラバトル。武術化である香澄はやったことは無いがそれを見る事が好きで観戦の出来る模型店が近所にあるのだが・・・翼は・・・
「ああ・・・俺止めとく」
「何で?」
「ガンプラバトル好きじゃないんだ・・・」
「まぁ・・・1回も勝った事ないとつまらなくなるかもね・・・」
翼の気持ちは何となくわかる香澄。実は翼もガンプラバトルのパイオニアである父の影響でガンプラバトルを始めた事があるのだがリアルガンダムを使用し全戦全敗と言う記録を持ってしまったのである。
その為かガンプラバトルを非常につまらなく感じてしまいやることを止めてしまったのである。
「せっかく作ったって壊されちゃな・・・」
「もう!見るのは好きなくせに」
香澄の言葉を否定しない翼。自分がガンプラバトルをするのは好きじゃなくても見るのは好きだった。
放課後
家にランドセルを置き近所の模型店でガンプラバトルを見に来た翼と香澄。
だがいつもと様子が違っていた。
「うわあああん!!」
さっきまでガンプラバトルをしていた小さな子が大泣きをしていた。
理由は負けたからではなかった。
それは・・・
「ひでぇ・・・」
修復不可能なまでに粉々にされていたガンプラの姿。そしてそれをやったのは常連であり翼たちとも面識のある近所の中学生・亀岡だった。
「亀岡・・・ちっちゃな子に・・・そこまでする必要ねえじゃねえか!!」
明らかに弱い者い
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